鞍掛山883m & 四谷千枚田 2013.6.15 ・ 5.9Km ・ 4 時間コース |
懸案の鞍掛山登山です。田峯観音経由で到着した一行23名は、ここで、千枚田を眺め、歴史を学び、雲間に隠れる鞍掛けの高嶺を目指しました。 当日の天気は、曇りですが参加者23名と過去最多です。
千枚田のビューポイントには、四谷地区・大代(おおしろ)の苦難の歴史を伝える。
県道R32で棚田の中ほどのビューポイントで車を止め、大代集落自慢の歌碑を確認します。
延命地蔵尊脇の歌碑標柱に誘われ、棚田の小路を少し進みます。
民家の苔むす石積みに、
昭和54年歌会始佳作入選 『鞍掛山(くらかけ)の水ひく丘の千枚田代(しろ)かく頃か夜目(よめ)にもしるし』
当時の佳作入選24句は、下記の
”宮内庁HP”をご覧ください。
また、棚田の中を巡ると、四谷の皆さんが詠んだ歌碑がいくつもありハイカーの心を和ませる。
棚田最上部の登山口Pです。 松平ウオークの今年のテーマは、”地域を巡る(知る)”ということで、いろいろ学びながら到着は11時を過ぎました。
登山口の横で、最後の学習です。
今月出来たばかりの 最大出力 1000W を見学、
この電気は、バッテリーに蓄え、コントローラー、小屋の照明、トイレの照明に利用中です。
今後は、浄化槽のブロアーや獣害対策の電気柵の電源に利用する。
千枚田用の大切な沢水を調節し落差11m、水量10リッター/秒で水車を回し、発電し、再び棚田へ流します。 詳しくは、写真をクリック、
この小水力発電については、マスコミも取り上げ昨年度から度々新聞報道された。
”日本経済新聞(夕刊)2013.5.16 報道記事”
入山10分、東海自然歩道に、歴史を伝える峠です。
道標の石碑あり、倒れた武田信玄が甲斐の国へ逃れり、山津波の受難者供養塔など数々の石碑が建つ、
鞍掛の山中、よく整備された杉の人工林にガスがこもります。
アジサイが雨を呼んでいます。梅雨のハイキングも素晴らしい。
鞍掛山は後半はかなりの急な登りが続きます。
ここまで上がればやれやれ、
登山路脇の山中に、腐葉土に埋もれた標識が転がる。
よく見ると、山頂の三角点、
松平ウオークが昨年12月の下見時に吊るした記念の看板、
山頂のベンチで、このような風景を眺めながら遅い昼食です。
ご婦人2名が燃料切れでバテてて遅れて到着、全員揃ったところハイポーズ、
妹が、燃料切れでダウン、姉がサポートし、途中で昼食を食べたら元気が出てマイペースで登ってきた、 その、頑張りと、姉妹愛に敢闘賞!
山登りは、空腹ではへばるようですので今後は注意しましょう。
大部隊の下山風景です。
山域は、戦後の植林時代のスギがほとんどでしたが、大先輩も健在でした。
100年後、全員このように育つことを願い、山頂を後にしました。
どうやら、雨の降り出す前に下山できそうです。やれやれ、 かしやげ峠には古道の道標や石碑が並ぶ、山津波受難供養塔碑文には、 明治37年7月10日、死者11名全員の氏名、家屋全半壊10ヶ、馬2頭、昭和31年7月10日、施主大代組建立、発起人2名の名を刻む、
受難52年後に、戦争も終り、棚田も復興し念願の供養塔を建立したと思われます。
千枚田上の登山口は誠に素晴らしい。 参加者は、靴を洗い、さわやかな気分で、村人に感謝し、5台のマイカーに分乗して松平交流館へ、
お疲れ様、おわり、
千枚田入り口のビューポイントからの眺め。 棚田の終点から、山頂を目指すルートは、後半はかなり急勾配となります。
時間に余裕があれば、ここから山頂を目指すのもお勧めです。
田峯観音広場から眺める鞍掛山
ここからの眺めは、馬の鞍の形で、その名があると思われる。
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