蓮華温泉と蓮華の森自然歩道ハイキング・秘湯探検 2017 July 27.28.29 2017 |
・白馬岳 蓮華温泉ロッジ ・7/27 15:02
蓮華温泉ロッジのHPによると、標高1,475m、 われわれは、N さんのVoxy 4WD で豊田市を7:00 に出発し14:30に到着、早めのチェックイン、初日は、栂池高原の自然園を散策後の予定でしたが、 天候不順で栂池高原をカットしたためです。 立派な山小屋ですが、そこは、ロッジ専用の”衛星ケイタイ”が唯一の通信手段、一般のケイタイもTVも総て圏外、下界とは隔離される。
電気は、自家発電で21:00 から5:00までが非常灯を除いて消灯タイム、水は、天然水で洗面所での飲用OK、
・・・蓮華温泉の蓮華とは・・・ 夕食前に、露天風呂を総て攻略予定でしたが、雨となり、黄金の湯に挑戦して撤退、 黄金の湯の底は、天然のぬめりコケ?が密生し、滑るの立てません。 総てが自然のままです。
ロッジは、1泊2食:9.500円税込です、
無事到着と明日の天候回復を願って乾杯!
二階の8畳和室からの眺めです。 夏山シーズンで大部屋を覚悟していましたが、4人で1室与えられくつろげました。 明日のハイキングの天候が気になりますが、21:00 消灯で全員熟睡したようです。
眼を覚ますと、同級生のKさんがランプ片手に露天風呂を一周し征服したという。
三国とは? 日本、唐土、天竺をいう、
しからば、三国一狭い露天風呂か?お湯はぬるめ、
朝食前に調査する隊員
何故かここだけ女性優先という、
一緒に来たら、男性は待たされるようだ、早く入ろう!
看板の掛け方まで書いてある、
掛け忘れたときはどうなるか?
女性優先の湯を楽しむ秘湯探検隊、 後方の湯気の近くからお湯が流れてくるだけ、
着替えの小屋などありませんよ。
山中でも、所どころで色ずく? ロッジのロビーに掲示される、 この記念写真は貴重で、蓮華温泉の宝です。 謹んで、公開させていただきます。 明治27年(1894)は、7/25 日清戦争開戦の年、彼は蓮華温泉〜白馬岳往復をたのしんだ、 彼が、白馬大雪渓ルートで登ったのが大正2年(1913)で52歳、その19年も前である。 書籍『白馬岳の百年』P238、によるとハミルトントと二人で登ったとの記述あり、彼の右後ろの同じ帽子の人かもしれない。 写真をクリックで拡大、
詳しくは、
『ウォルター・ウェストン(Walter Weston, 1861〜1940年)』
ロッジのロビーの額が気になった。 ・調べてみると、 新潟県知事(1974〜1980)の君 健男氏が、白馬岳 蓮華温泉ロッジの為に揮毫した。 ・その意味は、 一陽来復とは、冬が終わり、春が訪れること。 また、不遇のときが続いた後、幸運に向かっていくこと。 ・用例;ようやく一陽来復の兆しが見えてきた、 ロッジの従業員は、”朝は、ふたたび来る”と説明した。
・ハイキング出発 ・7/28 7:26 朝起きると雨模様の中を大きなバッグを担いだ登山者がぞくぞくと出発する。 我々は、一旦中止しようと思ったが、朝食後は小雨となり空が明るくなってきた。 前日ロッジのフロントでいただいた『蓮華の森自然歩道ガイド』 を片手に雨具完備での出発となった。
立派な看板の奥には大きな施設があるが人影はない。
標識は充実しているようだ、
コースは周回路で、左右何れでもここへ戻れます。 我々は、ガイドブックお奨めの左回り(朝日岳方向)で進んだ。
野鳥の森を抜けると湿原へ出る、 よく整備された木道ですが、雨上がりで滑りやすい、
しかし、昨年整備された滑り止めの横木がステンレスの木ねじで止めてあり助かった。
湿原地帯はこのような木道が延々と続く、
白馬岳一帯に生息するようだ、
シモツケソウ(下野草)、バラ科、
晴れてきた、残雪の山々眺め爽快なり、
ガスバーナーで湯を沸かす編集者、
休憩時間は20分と長め、
別名 イワブキ
何故か彼の装備は大変な厚着、 私は終日Tシャツ1枚です。
ここを右折すれば、朝日岳方向です。 しばらくすると、男性の登山者が降りてきた、どこから来たかと尋ねると 朝日岳に登りに来たが、今年は残雪が多くアイゼンを持参しなかったので撤退下山中という。 この時期に白馬岳を目指す登山者が、アイゼンなしとは非常識と思えた。
ここが一番大きな湿原で、湿生高山植物の宝庫、 豪雪地帯の水がめで、大地を潤す貴重な湿原なのだ、
背後の白い花は何か?エゾシオガマかも、
和名は、”鬼下野”
この地点が、周回コースの中間点です。 朝日岳分岐から20分ほどの登りですが、雨上がりの木道が滑りやすく危険であった、 ここを下るのは危険と思えた。左回りを進める訳が判明した。 ここまでの所要時間は、ガイドブックの1時間10分がなんと2時間31分、
これは、新記録かも、
姫負峠の巨木です。 峠から先はシャクナゲ尾根で、木道はありません。 この巨木の先は、根っこ道です。そこは300年続いた鉱山道?で、根っこがむき出しのまま、
背負われた姫は、ここから先どうなったか?
シャクナゲ尾根は、根っこ道です。 雨上がりの根っこ道は何回も経験していますが、最悪でした。
延々と続く根っこ、 登山装備でも難渋です。
文字通りの自然歩道で、根っこのジャングルの様、
ここを右折し、カモシカ展望台へ
展望台へは、痩せ尾根を5分程下ります。 そこには、展望台はなく、ご覧の痩せ尾根の先端を展望台と呼ぶ。
カモシカ展望台手前の木陰でバーナーでお湯を沸かし、コンビニ調達のカップヌードルとどんべいでランチ、
ここが展望台、 急峻な尾根の先端で、左右に展望が開ける、
急峻な尾根の先端で、左右に展望が開け、雪解け水の沢が流れる。
眼をこらせば、カモシカが見えそうなビューポイントです。
この尾根は、雪倉岳(東山麓に銀鉱)とその雪解けの滝を垣間見るながら進む、 その先に、標識・鉱山道分岐があり、そこを右折すると雪倉・白馬に至る鉱山道へ、まっすぐ進めば蓮華鉱山道でロッジへ Westonは、ここを通って最短距離で白馬岳へ登ったと思われた。 現在は、山ガールも白馬岳を目指すルート、積雪期の標識は樹木の高いところに黄色いプレートが張り付けてあった。
下界では見慣れない模様、
遊行期を楽しむ自然歩道の長旅もあと10分です。 やれやれと思ったら小雨が降りだした。N さん以外は傘も差さずにゴールへ
雨上がりの木道と根っこ道を5時間58分で一周しました。 転倒はありましたが怪我もなく全員無事が何よりです。 遊行期のハイキングとしてはかなり難渋でありましたが楽しい思い出となりました。 お疲れさま 後は、ロッジの内湯で疲れを癒し夕食が待っています。
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