中津川市/恵那山トンネル上・・・富士見台1739m ・・・Nov. 6. 2001

コースデータ:登山口、萬岳荘(山小屋)11:00発⇒頂上11:30着⇒神坂小屋12:00(昼食)
⇒萬岳荘発13:40⇒山麓紅葉散策⇒クアリゾート湯舟沢15:00発、帰路
( 全行程:約1Km、 歩行時間:40M、 難易度:★ )


富士見台登頂記念
今回の登山は、紅葉散策ハイキングです。雨上がりの素敵な紅葉を当てにして出かけました。 当初は、神坂神社から峠越えで富士見台のピークまで歩いて目指すはずでしたが、 現地の天候を考慮して、急遽、中津川経由での神坂峠越えで萬岳荘まで車で上がりました。 そこは、9合目相当の高地で雲の中でした。登山口は萬岳荘の駐車場です。 一行は、雨装束で視界20mで強風の富士見台をアタックです。頂上は強烈なあられまじりの 西風です。その記念写真の後方のガスの向こうが中央アルプスです。 その手前が南木曽の山々の紅葉です。この展望は次回にお預けとなりました。



神坂小屋
天候の回復は全く望めず、雨具の再点検で小休止した山小屋です。



強風のガス中を行く
下界では想像できない程の悪天候となりました。 尾根を上り詰めると吹き上げるガスは一層激しく、気温も下がります。 うっかり群れから離れたら遭難の危険も想像できました。



神坂小屋での一時
昼食はこの避難小屋です。やまびこ会にお誂えの広さです。



萬岳荘でのコーヒーブレーク
新装オープンの立派な”萬岳荘(Bangaku so)”で暖をとりました。 山小屋には中年のご婦人が1人で留守番をしていました。 彼女は、昼間はデンキは無いがストーブはOKとライターを渡してくれました。 早速石油ストーブとコーヒーで暖をとり感謝です。彼女は阿智村の方で、村の天候が回復したので ロープウェーで上がって、そこから車で来たが悪天候で残念と言う。

山小屋のパンフレットによると、萬岳荘は初代から数えて三代目で少し前に新装オープンのようです。初代は、昭和8年放牧場の牧夫小屋兼登山者宿泊所として創建され、昭和35年4月21日、 『日本100名山』の著者深田久弥氏は、恵那山に入山。恵那山頂にて南アルプスの眺望を楽しんだ 後に、神坂峠へと下り、当時の萬岳荘に宿泊しました。 快適な小屋泊を楽しんだ翌朝、深田氏は富士見台高原を散策。 その時の模様は 『我が愛する山々』 (新潮文庫)に詳しく紹介されています。
『頂稜から木の間を透かして、メルヘンに出てくるような青々とした、気持ちのよさそうな原が見えた(中略)枯笹と芝で覆われた高原は、大まかな起伏で広々と何処までも続いている。その大きな 広がりの所どころに、モミか栂の青木がアクセサリーに立っている。私たちは一番高い丘の方へ ブラブラ上がって行った。振り返るといつもの高原の向こうに、頂きの長い恵那山が雪を点綴して、悠然とそびえていた。』と深田氏の気に入りようがうかがわれます。
萬岳荘は長きにわたり恵那山や富士見台高原登山などの拠点として多くの方々に愛されているようです。

萬岳荘DATA
開荘期間:4月29日〜11月15日(上記以外の期間は非難小屋として一部屋を開放)
予約:ヘブンスそのはら、Tel:0265-44-2311 Fax:0265-44-2331
施設概要:宿泊室5、管理人室1、休憩・交流室、食堂、炊事体験室、屋外炊事棟、トイレ等。
収容人員:45名(布団を敷いた場合)
料金:おとな3,000円、こども2,000円



山麓の紅葉
ガスの神坂峠を車で下ると、ふと目前に”野うさぎ”が飛び出し、 林道をピョンピョンと何処までもどんどんと我々を先導します。そして、彼女と別れてしばらく下ると、 ガスが切れて山麓の見事な紅葉です。自然と速度が落ちて、3台とも、そのまばゆさににうっとりです。



紅葉散策記念
林道は見事な紅葉です。自然と下車し紅葉ウオッチィングです。 そこで気がついたのがこの登頂記念用の垂れ幕です。 ここの標高は1000m位?と思われます。



晴天時の富士見台山頂展望(2001.10.20撮影)
山頂は360°の展望です。目前の恵那山はじめ、中央・北・南アルプスが楽しめます。 この写真は、北東の眺めで、遠景は中央アルプスの駒ケ岳のようです。


富士見台へのアクセスは、下記のHPをご覧下さい。

《富士見台高原ロープウェイ・・・ヘブンスそのはら・・・》

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