鈴鹿山脈・・・御池岳1243m/鈴北岳1182m

御池岳/鈴北岳/三重県藤原町・・・・ (Apr 17.2001)




御池岳登頂記念写真



鈴北岳登頂記念写真


御池岳は鈴鹿山脈の最高峰であり、最北で三重県藤原町と滋賀県永源寺町に位置する。 我々一行12名は近鉄富田駅から三岐鉄道で西藤原駅を目指す。天気よし、眼前に藤原岳が迫る。 車中より尾崎さんが携帯でタクシーを手配する。

藤原岳の東壁は、1世紀近くもかけてセメント会社が 削りまくった地肌の壁でした。この山の向うが御池岳という。西藤原駅待機のタクシーで登山口へ。 今回は北斜面のコグルミ谷経由の最短コースである。谷添いを一気に登る。谷の中程に長命水という水場が あった。皆ひしゃく一杯を飲み干し、その効能を願う。更に登ると谷は残雪で埋もれていた。

雪解け間のない山肌には、延命草・ねこのめ・菊さき一輪草・岩かがみ・こばいけそう・ふたりしずか・カタクリ などが芽をだし、花を咲かしていました。登りつめると山頂は無風のポカポカ陽気であった。 標識があり、辺りはトゲトゲの付いた低木でまだ芽ぶきもなかった。 見渡すと山頂一体は広々とした台地が開け、景観も素晴らしかた。

御池岳の特徴は、全山が石灰岩で形成されていることで、山頂一帯の平坦地には、 この地質特有のカルスト地形が見られた。 雨水により石灰岩は侵食され。ドリーネと呼ばれる摺鉢状の凹地や石塔があちこちにみられた。 凹地にはまだ残雪と雪解け水がありました。凹地は丸くまるでB29が田んぼに落とした 500ポンド爆弾の凹みのようであった。御池なる山名は、このカルスト(池)にちなんで付けたいう。 郷土資料は『山上平坦ニシテ三十余池アリ』と紹介していた。

御池岳から1.5km北西の鈴北岳へのルートは山上の大草原で、360°の展望である。 ピクニック気分で楽しめました。鈴北岳では、すぐ北に養老山系を一望し、 南に鈴鹿の山々を楽しみました。山頂は山歩きのパーティーがぼちぼちで、記念写真は三脚なしでも OKの状況でした。そしてフレッシュエアーを一杯吸い込んで下山です。 ルートはタテ谷コースにしました。その標識には難コースと記入がありみな心配しましたが、 やまびこ会のベテランが進路を吟味しながら一気にコグルミ谷出合まで下りました。 後でガイドブックを見たら、このルートはバリエーショナルルートなので、 山慣れぬ人は絶対に入らないことと書いてあった。

帰路、名古屋駅前のテルミナで食べたきしめんと生ビールの味は最高であった。 それは、割引券は忘れたが、12名入るので100円/杯の値引きをお願いし、OKとなった。 デフレ時代の年金生活者の知恵が活かされた為か?それとも御池岳のお蔭か?

コグルミ谷ルート やまびこレディー ドリーネ 鈴北岳方面から見た御池岳
2週間遅らしての入山で、まだこの残雪でした。 御池岳登頂記念です。左から、Kさん、Oさん、Iさん、Sさんです。 山頂付近はこのような凹池が散在する。空池も有るが落ちると危険と思う。 頂上は鈴鹿の最高峰とは思えないなだらかな皿山であった。


ねこのめ こばいけそう カタクリ 菊さき一輪草
入山まもなく彼女の歓迎です。 山肌に根をはり、蕗の塔のように逞しく顔を出していました。水芭蕉の葉っぱのような観葉植物です。 落葉樹のこぼれ日の下での可憐な一輪です。あちこちに咲いていました。 花びらの先が菊の花のようです。一輪づつ咲くところが奥ゆかしい。


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