豊橋市東部(湖西連峰)
・・・石巻山358m&神石山325m・・・
Jan 22. 2002


石巻山登頂記念
今回は大寒の山歩きということで豊橋市東部の低山です。そこは”石巻山・多米県立自然公園” として東三河の方に馴染みのコースです。参加者12名はそれぞれ最寄の駅から名鉄で 豊橋駅集合です。 登山口へは豊鉄バスC番乗り場から50番路線で”金田”下車です。 私は40分前に到着し、一行を待ちましたがたが、定刻になっても誰も来ません。 山行予定表を確認しても間違いなしで、まだボケていない様です。 そして、単独行を決心しバスに乗り込みました。不慣れな路線で心配です。運転手に石巻山の登山口へ行くかと尋ねると、それはF番乗り場という。そこで一旦バスから降りて路線の再確認をすることにしました。かれこれ1時間が経過しました。そこへ一行が遅れて到着です。 原因は、名鉄の時刻表を土日版と平日版を間違え乗り遅れたという。そのお蔭で遅れた人も 合流し、仕切り直しで50番路線で金田へ向いました。そして、30分遅れで、無事に参加者全員での 恒例の登頂記念写真の撮影にこぎつけました。その石巻山は予想に反しての急登で、 岩場の鉄階段・鎖場もあり、文字通り石灰岩の石で巻かれた険しい山頂でした。


山歩きマップ & コースデータ
@金田バス停着9:35⇒登山口9:50発 A石巻神社鳥居(石巻温泉)10:20 B石巻山頂10:50発 ⇒登山道をAまで再度下りる 11:18着  C林道終点(柵手前)12:04着・昼食・12:36発 D多米峠13:40通過⇒雨宿り岩14:28着  E神石山頂14:55発  FNHK二川TV中継所15:45 G葦毛湿原16:35 H岩崎バス停16:57着。

・全行程:約13Km  ・所要時間:7時間22分 
・難易度:尾根筋縦走のコースは高低差50mから100m位のアップダウンの頻度も多く、 コースは長くなかなかの手応えで、やまびこ会 難易度★★★と思われます。 



石巻町金田の風景
金田バス停を降りると、東方に石巻山が確認できました。西三河の村積山を少し尖らせたような 山姿です。車道を北へ暫らく進むと右手に石巻寺が現れます。そこを更に西へ進むと、開場口の 登山口(鳥居)です。そこからゆるやかな山道を2Km程登ると、石巻温泉への車道と合流します。 そこが石巻神社の鳥居で、神社の石段からスタートの急登の始まりです。



石巻山頂の眺望
山頂は石灰岩の露出したピークで、海底が隆起して出来たと思われました。 そこからの眺望は360°で素晴らしく、豊橋市のほぼ全域と豊川市方面が確認できました。
この山には、霊山の伝説の蛇穴・石巻城跡・豊橋市石巻山自然科学資料館などもあり 市内の小学校の遠足のコースのように思われました。



イヌツゲ群生地
林道を3Km程東進し、尾根への分岐点から湖西連峰の尾根に分け入ります。暫らく行くと イヌツゲの群生地です。イヌツゲは普段は刈り込まれ仕立てられた庭木を見ていますが、 このような自然形の大きくかつ特異な枝振りを見るのはじめてです。 本来はこのように温暖地で自生する常緑の高木のようでした。

湖西連峰を行く
神石山へ続く尾根は、中電の高圧線の鉄塔づたいに何処までも続きます。 アップダウンの繰り返しの体力耐久テスト向きのコースでした。山歩きのガイドでは、この尾根を ”愛知と静岡の県境をなす弓張(ゆみはり)山脈”と紹介しています。 また、静岡の山ガイドのHPでは、隣接する湖西市を見下ろす自慢の山塊であり、 その名は、”湖西連峰”と誇らしげです。

写真の山並の一番左端の奥のコブが石巻山の頭(頂上)と思われます。


多米峠
きらきら光る太平洋を遠望する尾根を下ると多米峠に出ました。この直下を東西に走るのが 豊橋と湖西を結ぶ県道4号線の”多米トンネル”です。



神石の尾根から浜名湖を望む
神石尾根のビューポイントからの眺めです。そこからは奥浜名湖から太平洋までが 大観できました。眼下は湖西市です。デンソー系列の”アスモ”の立派な工場もよく見えました。

”雨宿りの岩”登り
ヒイラギやツバキに囲まれた道を下ると、突然目の前に巨岩が現れました。我々が到着した時 は、既に先頭のやまびこレディーはその巨岩をよじ登り、巨岩の向こうに何があるのか確かめていました。その先は絶壁のようでしたが、男性群は誰一人登りませんでした。 巨岩の下へ廻ると”雨宿り岩”の標識があり、遠足の生徒全員が雨宿りできるほどの岩陰です。 その逆勾配の険しい絶壁は、ハイレベルのロッククライミング場と思われます。湖西連峰にはこのようなボルダー(絶壁)が点在し、クライマーが挑戦している?模様です。

神石山登頂記念
”雨宿り岩”から自然歩道を20分ほど登ると”神石山頂324.7mです。山頂は平らな広場ですが、 樹木に囲まれていて展望は良くありませんでした。我々は記念写真のみ撮って直ちに先を急ぎました。その時、ルート標識を未確認で進み、普門寺方向へ降りてしまいました。あまりの急降下なのでおかしいときずいた地点は普門寺真近と思われます。このまま進めばJRの新所原駅で、 旧鎌倉街道の普門寺峠や船形山・座談山・葦毛湿原も未踏で終わります。 一行は早速引き返し、自然歩道の予定の幹線をたどり葦毛湿原を目指しました。 当日のパーティーは我々の他に名古屋のパーティーが同じコースを並走していましたが何故か 彼らも我々と同じコースミスをしたようです。

船形山頂付近から豊川市方面の眺め
戦国時代に山城があったという”船形城跡”276m?の標識を通過しました。見晴らしの良い 高圧線鉄塔のあったところが”座談山”320mか?何れも未確認のまま自然歩道を進みました。 私はNHKの二川無線中継所のアンテナとJP2YFD1292.66Mhz(湖西市阿知波) のリピーターのアンテナは確認しましたが、一息峠は認知せずに葦毛湿原へと進みました。



”葦毛湿原”散策
これが、“東海の尾瀬”と称される湿地帯”葦毛湿原”です。その後の自然保護の高まりで、立派な 木道が整備されていました。 大寒の湿原は枯草で覆われていましたが季節感があります。尾根からの涌き水は湿地を清めて下流の長尾池(溜め池)を満たしていました。
帰路は岩崎バス停17:04発で終点の豊橋駅に向いました。

”葦毛湿原”に関心のある方は下記のHPをご覧下さい。




”葦毛湿原”へのアクセスは、下記のHPをご覧下さい。

《”葦毛湿原”と”石神山”散策マップ・・・豊橋自然歩道・・・》

****《2002年度 山行プラン&記録 へ戻る》****