大蛇ーの眺望
今回は、やまびこ会有志4名での大台ケ原トレッキング(名鉄一泊バスツアー)です。
山上の楽園は、週末と好天が重なり関西エリアの中高年であふれていました。
このツアーのスケジュールは、出発日は、車中で弁当を食べ、山上の大台荘にチェックインし、
12:37の出発で東大台周遊と大台が原山(=日出ヶ岳)です。
翌日は、日出ヶ岳の御来光と西大台の原生林巡りです。
この写真は、大蛇ーから大峰山脈(西方)の眺めです。
←シオカラ吊橋
東大台巡りは、基点の駐車場から一気に200m下り、シオカラ谷の吊橋を渡ります。
見事な渓谷美もあっという間に通過します。そして石楠花街道を登りつめ大蛇ーを目指します。
石楠花→
例年なら満開の時期ですが、今年は2週間早いという。
←大蛇ー/大峰山脈遠望
大蛇ーの展望席は、高さ800mの巨岩の頭部です。その岩のヘリに鎖の柵があります。
そこまで下りると眼下は断崖絶壁とパノラマビューです。そして冷や汗もタラリとスリル満点でした。
大蛇ー/蒸篭ー→
大蛇ーの北方(西大台エリア)には蒸篭ーと滝です。
多雨の大台ヶ原ではこの断崖は谷からのガスで蒸されているそうです。
←牛石ヶ原
イトザサの絨毯です。好物の鹿もいました。トウヒが枯れる現象が問題視されています。
鹿の首に発信機を取り付け監視します。トウヒの木に金網を巻きつける痛々しい自然保護活動で
す。しかし、その効果もなく環境破壊は進むようです。
木の階段→
日出ヶ岳は駐車場から近いので多くのハイカーと観光客が押しかけます。
登山道はどんどん踏みならされ広がります。
環境庁は大台一帯を買い上げて監視します。そしてこのような立派な木の階段です。
しかし、トウヒは全部枯れていました。
←日出ヶ岳山頂
ここからは、遥かに尾鷲湾と熊野の山々が展望できました。
東へ下りると大杉谷渓谷方面でここがその出発点です。
日出ヶ岳山頂→
←日出ヶ岳山頂の御来光
3:45に山荘を出発です。ガイドの稲田さんはヒマラヤトレッキングから帰国間もない
そうですが1時に起きて麓から来たもようです。年齢は65才で先輩でした。
日の出の方角は富士山の方向で条件が良ければそのシルエットが見れるそうです。
西大台のガイド→
いよいよ西大台の原生林へ分け入ります。2日続きの快晴は異例の様です。一行はバスで大台ケ原のドライブウエーを少し下ります。そこがツアーの進入ポイントです。入念な準備体操の後で、山並(大峰山脈など)と西大台トレッキングの注意事項の説明を受けました。
←原生林/コバイケソウ
この原生林は環境保護の目的で国が買い上げて維持されているアリアです。
すぐ隣りは私有地の杉の人工ジャングルです。原生林は総てが自然にバランスがとれて、
まるで良く整備された庭園のようでした。木々は成長するにつれ天蓋を広げます。木陰に適した
植物が生息します。不要な下草は淘汰され見事な調和です。
原生林/ヌタ場→
ここは森に棲む動物たちのヌタ場(バスルーム)です。
その沼地の足跡から誰が入浴したかが良く分かるそうです。
←原生林/大木の根
この木の付け根はまるでカボチャのようなかっこうでした。
西大台展望台/大蛇ー遠望→
原生林を抜け”展望台”で休憩です。そこからは昨日登った”大蛇ー”が遠望できました。
約1Km程の距離です。肉眼ではー上の様子は判別できませんが、高さ800mの巨岩の位置は分かりました。この写真は巨岩の頭部をズームアップしたものです。
←西大台/ナゴヤ谷
原生林と谷川を3つ渡り、コバイケソウやトリカブトの群生地をどんどんと進みます。ここでガスが出て迷い込んだらお陀仏とガイドが何回も説明します。すると雲行きが怪しくなりぱらぱら降り出しま
した。しかし、樹木の天蓋が立派なため”西大台、雨が降っても、傘入らず”で
少々の雨はOKでした。トレッキングも後僅かです。
ガイドさんから最後の自然保護の諸注意を受けて全員(45名)無事に駐車場を目指しました。
大台荘→
13:15頃に全員大台荘に到着し、早速セルフサービスの親子丼です。
我々はこのようなスケジュールでなかなか来れない大台ヶ原を駆け足で堪能し、14:13発で
帰路につきました。
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