岐阜県中津川市・木曽山脈
恵那山・2190m・100名山
July 20. 2004

恵那山挑戦者

恵那山は、やまびこ会にとって試練の山です。今回は、三度目の挑戦です。 これまでは、神坂峠ルートで2回挑戦しましたが、厳しいアップダウンや多くの残雪などで 全員の登頂は未達成です。

そこで、今回のルートは、約4年振りに復旧した林道(上唐沢線)を恵那神社から12Km上り詰めた、黒井沢登山口から入山します。すなわち、反対側の南東稜からアタックし全員登頂を目指しました。

そかし、そのルートは、4年間の閉鎖による荒廃した登路で、 足元が定まらず苦難の登山となりました。

恵那山は、100名山です。今回のルートも、往復13.8Km/標高差1010mで、原生樹林帯の厳しい上りが、延々と続きます。今回も、登路半ばに数名が脱落し、全員の登頂は達成できませんでした。

”恵那山をなめるな、恐れるな、しかし、愛せよと”教えられた、9時間25分のシニアー耐久登山となりました。多くのメンバーがスリップ転倒したにもかかわらず、怪我もなく全員無事に登山口で再会できました。
それは、シニアーグループ登山の限界を教えられた有意義な一日で有ったと思います。

写真は、 下山後の挑戦者全員と運転手の米田さんです。(17:55黒井沢登山口にて)


マップ&コースタイム(マップはクリックすると見易くなります)

《登り》
@黒井沢登山口 8:20発
A営林署小屋 9:00着・9:05発
B野熊の池 10:25着・10:35発
C恵那山避難小屋 12:50着
D恵那山頂 13:03着・昼食

《下り》
E恵那山頂 13:45発
F1992mピーク 15:03通過
G野熊の池 15:47着・15:50発
H営林署小屋 17:00着・17:03発
I黒井沢登山口 17:45着

・所要時間:
登り4時間45分+昼食40分+下り4時間00分
=9時間25分/往復13.8Km/標高差1010m


←登山口・黒井沢ルート
この登山口へのアクセスは、林道の復旧を待ち望むこと3年目にしてやっと可能になりまた。

サワグルミ(クルミ科)→
入山まもなく、原生樹林帯です。このように、沢山の巨木に名札が付けて有りました。


←苔生す(むす)登路
山麓一体は苔生し、まるで、屋久島の山中のようでした。

濃緑→
緑陰下でも、滴る汗は尽きません。


←野熊ノ池(中間地点)
ここまでは、なんとか全員が到達しました。

南アルプス遠望→
下界は快晴でも、恵那の山中はガスが巡ります。一瞬のガス抜けの風景です。



←水場
黒井沢ルートには、水場が2ヶ所ありました。おいしい本物のミネラルウオーターです。 お陰で、たっぷりノドを潤し、顔を洗い、腕まで冷やして頑張りました。

登頂記念→
山頂はガスが流れてきます。記念写真もこの通りガスのなかになってしまいました。



←山頂標識
山頂の標識です。拡大してご覧下さい。

山頂避難小屋→
小屋の中を覗くと、3人の山男(若者)が、バーナーを炊いて、ご馳走を食べていました。 かなり、立派な無人の山小屋です。




野熊ノ池避難小屋→

黒井沢ルートには、営林署小屋を含めて三つの非難小屋がありました。 それだけ険しい山域であると思いました。また、積雪期の登山の安全への配慮と思われます。

恵那山の長稜は、登山者にとって、春夏秋冬それぞれに、 思いを馳せるに相応しい山域です。

唐松の色付く頃に、再度訪れたいというご婦人、これで最後にしたいというベテラン、2日前に南アルプスの甲斐駒ヶ岳に登り、恵那山を征服しケロリとしているご婦人など、 会員の思いもいろいろです。ともあれ、超充実の山歩きは、瑞浪の濃密スタミナラーメンで締めくくることができました。
お疲れさん。



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