愛知県北設楽郡津具村・木曽山脈南端
白鳥山968m・大峠953.7m
Nov 2. 2004




白鳥山頂より茶臼山高原道路方面の展望
やまびこ会にとって待望の登山日和です。茶臼山高原エリアの紅葉を求めて、津具村の 白鳥山と大峠を目指します。両者は、津具盆地を挟んで南北に対峙しています。登山基地は、 H12年に竣工した、津具村役場新庁舎です。ここには、村自慢の公衆トイレがあり、ここで、準備をしてから最寄の登山口へ向かいます。
新庁舎は、人口1700人の村自慢で、玄関前には、郷土の7偉人の胸像が並びます。何れも明治中期から大正初期生まれでした。一行は、諸先輩にご挨拶をしてから、登山口へ向かいました。

写真説明、
山頂から北西の展望、右から萩太郎山1358m(この奥が茶臼山)、丸山1161m(中央)、さらに左端が、天狗棚1240m(この下が津具盆地)、面の木峠、碁盤石山1189mへと続く三河の尾根です。



マップ&コースタイム(マップはクリックすると見易くなります)

〔1〕白鳥山
@お寺P(登山口 ) 9:10発
A白鳥神社 9:20
B白鳥山頂 10:06着・10:23発
C白鳥神社 11:03
Dお寺P(登山口 ) 11:11着

・総所要時間:
2時間01分/往復約2Km/標高差298m

〔2〕大峠
@登山口 11:45発
A高圧線鉄塔 12:50着・昼食・12:50発
B大峠頂上 13:25着・13:35発
C高圧線鉄塔 14:00着・14:10発
D登山口 14:33着

・総所要時間:
2時間48分/往復約3.2Km/標高差274m




〔1〕白鳥山

登山口P/お寺の境内
登山口は、白鳥神社まで行かずに、すこし手前の寺の境内Pとしました。
ここから、林道を少し進み、神社の石段を登ると、白鳥神社の本殿です。 境内には、村指定第一号の大きなヒノキが聳えていました。

この本殿右側、トイレの近くに登り口があり、その少し先を左に折れて杉林の登山道を進みます。 山頂間近には、『水晶岩』『屏風岩』の看板です。この山の岩石の破面には、水晶が容易に確認できました。




白鳥山登頂記念
一時間足らずで、あっという間に山頂です。
山頂は、ご覧の通りやまびこ隊だけで過密状態です。

展望は、遥か北東に冠雪の南アルプスを、 さらに、西北に三河の峰峰を間近に望むことが出来ました。



山頂の標識
山頂には、白木(枯れ木)に、ご覧の標識と、三等三角点です。 南面は、雑木林で覆われていて展望は望めません。

山頂からさらに進むと、『御料局三角点』と刻まれた三角点が出てきました。 登りの途中、山頂エリアには、『ニセ三角点多数』という、小さな標識が出ていました。 何んのことかと、思っていたら、 御料局三角点の刻みから、その謎が解けました。



紅葉

帰路は、澄みきった空気と落ち葉の小道を東進しながら、 紅葉も楽しみながらのハイキングです。



大峠

山頂エリアを右廻りに進み、南斜面に出ると、津具盆地越に、大峠が迫って見えます。

右側の鉄塔直下を進み、三つ目のピークが大峠の山頂のようです。




リンドウ

南斜面の陽だまりに咲いていました。 白鳥山の思い出にしてください。



〔2〕大峠


大峠登山口

津具川南側の道路の工事現場の手前を右折し、林道を300mほど進むとご覧の標識です。




古の峠道

登路の始まりは、伊奈街道から津具村をへて、東栄町へ抜ける古道のようです。 かっては、馬や牛車も通ったような道幅です。

峠の手前に『馬頭観世音』の石碑が4体です。 一番新しそうな石碑に、明治21年と青森県上北郡の先輩の 名前が刻まれていました。当時、旅の途中に愛馬を亡くしたのでしょうか?




白鳥山姿

古道の峠の手前を右折して、200m程進むと、高圧線の巨大な鉄塔下に出ます。 鉄塔周辺は樹木が伐採されていますので、津具村の展望台の役目を果します。

白鳥山の南面中腹に鎮座する白鳥神社は、770mの高所から村全体を見守っていました。



津具盆地

鉄塔エリアからは、津具村が一望できました。




昼食

大峠の頂上は、展望が利かないというので、鉄塔下の陽だまりで昼食です。 ススキが風除けになり素晴らしい環境ですね。

クリックすると、鉄塔の大きさが実感できますよ。 これまでに見た鉄塔の中では、最大級と思われます。



鉄塔芸術

幾何学模様の美しさに見とれていました。

50万ボルトの高圧線の束を100mの上空で、安全に支えています。 佐久間ダム発電所の電力を中京圏へ送電していると思われます。




作手村の竜頭山(りゅうずさん)

紅葉の窓に、竜頭山がひょっこりです。
中央の竜の頭のようなコブが、次回にやまびこ隊が挑戦する山で、 かなり厳しそうですよ。




大峠登頂記念

山頂は、ご覧の通り杉木立の中で、展望は開けません。
三角点の石柱を確認して直ちに下山しました。



カエデ

一行は、大峠のカエデの紅葉を楽しみながら、足取りも軽く峠を下りました。

久々の登山で、津具の山を二つ登りましたが、誰一人疲れた様子も無く、 やまびこ会の実力が確認できました。




『津具村の公式サイト』にもお立ち寄り下さい。

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