南設楽郡鳳来町・設楽山系
宇連山・929m
Mar 25. 2004

宇連山頂の展望/東から南方向
宇連山は、奥三河名山八選の一つに数えられています。 今回は、やまびこ会有志6名の自主トレ登山です。
写真は、左から、明神山、鳳来湖、更に右へ進んで鳳来寺山へ至る山並です。
当日は、足助からR420号を一時間ほど東進し川売(かおれ)の里へ向かいます。 そこは梅の里で、満開を少し過ぎていましたが、一行は、しばし桃源郷に吸い込まれてしまいました。

その里から林道終点のゲートを経て、登ってみると、素晴らしい展望と適度のアップダウンもあり、 中級の自主トレコースにふさわしい山でした。
そこで、会員の皆様に、この『自主トレコース』を紹介いたします。 5月に入ればホソバシャクナゲも楽しめます、富士登山の準備にどうぞ!


マップ&コースタイム

《登り》
@登山口P 9:40発
A棚山高原 10:05着
B大島の滝 10:43着
C分岐点 11:42着
D宇連山頂 12:00着/929m・昼食

《下り》
E宇連山頂 12:52発
F迂回路展望岩 13:36着
G第2展望岩 14:00着
H棚山 14:30着/760m
I瀬戸岩 14:50着・14:58発
J棚山高原 15:05着
K登山口P 15:30着

・所要時間:約5時間50分


←登山口
登山口へは、川売から林道を2から3Km登ると通行禁止のゲートです。 その左手前がPで、右手に登山ガイドマップの提示版です。


大島の滝→
入山して、棚山高原(元キャンプ場)を過ぎてから40分程で、奥三河の名瀑です。 3段に分かれた落差は70m。
そこで、一旦林道と交わります。林道を直進すればゲートから17分とガイドブックに出ていました。

←分岐上の急登
登路は、なだらかな巻き路でしたが、宇連山と海老峠の分岐点からは、10分程の急登で山頂です。

宇連山頂→
山頂からの展望は、東南方向に開けていました。


登頂記念

山頂は広くはありませんが、今日はゆったりです。



ミツマタ群生地
下りは、何回もコブを越え、山を越えます。
そこは,ホソバシャクナゲやご覧のミツマタの群落です。




瀬戸岩

ここは巨岩の展望台で、眼下は千尋の谷、遥かに、鳳来寺山と玖老勢の集落です。



川売の里

梅林の中に、僅かな集落です。行きも帰りも、この場所で休憩します。 売店のご夫婦がおでんを炊いて待っています。 帰路に食べた、こんにゃくの味噌おでんの味は最高でした。




四谷千枚田/日本の棚田百選

帰路、時間があったので、海老の交差点を右折して、鞍掛山の麓の”四谷千枚田”を散策しました。
山麓の僅かな耕作地に先人の知恵と苦労が偲ばれます。
棚田の保存には、1997年に農家の有志が集まって『鞍掛山麓千枚田保存会』を発足させ、 町民と行政が一体となって取り組んでいました。




千枚田の歌碑

千枚田の中ほどに、売店があります。そこの裏手の民家の庭先の歌碑です。 この歌は、昭和54年の勅題『丘』の勅撰です。素晴らしい短歌です。

『鞍掛山の 水引く丘の 千枚田 代かくころか 夜目にもしるし』

・代かき:田植え前に、水田に水を引き、かきならす農作業、しろかき
・夜目にもしる:しるし=著し 「はっきりしている」「目立っている」「きわだっている」

田植え前の、千枚田の情景がありありと浮かびます。 月の光で田の水が明るく照らされている様を歌ったのですね、いい歌です。 次回の自主トレも是非訪問してくださいね。




今回の自主トレ推薦コースは、約10km程度?の中級コースです。
登路は、東海自然歩道で、標識も確かです。しかし、展望の良い尾根道は岩場の絶壁もありますので、足元に注意してください。

奥三河名山八選は下記のHPで、

奥三河名山八選/okumikawa 8 peaks



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