愛知県宝飯郡一宮町
本宮山789.2m
Feb 1. 2005


本宮山風景


大寒に入り、天気予報は寒冷前線の南下を告げています。 月2回のシニアー登山にとっては悩ましい季節です。
全員が、安全に登山できると思われる東三河の『本宮山』が選ばれました。 やまびこ会としては、2001.3.6に、くらがり渓谷側から登っていますので、 今回が2回目です。
この山は、端正な山容で、地元の方は『三河富士』と呼び、日々多くの方が 山頂の砥鹿神社奥院を目指します。

一行は、立派な駐車場完備のウオーキングセンター(参道入り口)を基点に、馬背岩、山姥の足跡経由(案内板のBコース)の往復約12Kmを楽しみました。

写真説明、 ウオーキングセンター附近から眺める本宮山です。



マップ&コースタイム(マップはクリックすると見易くなります)

@ウオーキングセンター(参道入り口) 8.15
A馬背岩(休憩所) 9.08
B山姥の足跡 9:50
B砥鹿神社奥院 10:20
C山頂(三角点) 10:50・昼食・11:30発
C砥鹿神社奥院 12:02
D山姥の足跡 12:25
F本宮の湯 13:40

・総所要時間:
全コース 5時間25分/約12Km/標高差約700m(昼食・休憩含む)



ウオーキングセンター

ウオーキングセンタを翻訳すると、表参道登山口です。
駐車場には、一宮町自慢で、第3セクター運営の『本宮の湯』の大看板が、 登山の後は待っていますと呼びかけます。





馬背岩からの展望(南南西)

馬背岩には、あずまやがあり、豊橋市街を一望できました。 右手前は、キャッスルヒルCCです。




鎖場

腕力と勇気のある方は、ここから登ります。 そうでもない方は、左を迂回して参道を進みました。




杉の美林

砥鹿神社の神域に入ると、このような杉の美林がしばらく続きます。




奥院の御神木

樹種:スギ
樹周:6.5m
樹令:約1000年
樹高:30m

樹齢1000年の見事な大杉です。
これまでに私が見た大杉を感覚的に比較すると、 この杉の約2倍が根羽の月瀬の大杉(樹齢1800年)、 そのまた2倍が、屋久島の縄文杉(樹齢7000年)のように思われました。

共通点:
@樹形、枝ぶりがよく似ている。
A樹高が似通っている。



登頂記念

2時間35分で、山頂の1等三角点を確認しました。

2001年の山頂の様子と会員の若返り状況は、
『4年前の登山記録』 をご覧下さい。



アンテナ建設

山頂エリアは、4年前に比べて、鉄塔の過密化が一層進んでいました。

この日も、作業用ワイヤーが流される強風下でNHKの関連会社が鉄塔を建設中でした。 TV放送のデジタル化の準備のように思われます。



うめき杉

参道を行き交うハイカーをドキッとさせる”うめき声”です。 その音声の発生メカニズムは、この2本の樹木のせめぎ合いでした。 風に揺らぐ樹木の摩擦で、奇妙なうめき声が聞こえました。 両者の発育が同じなら問題はないのですが、




丁(町)石現代版
山頂の奥の院までは、麓から50丁(町)です。往時の丁石とこのような現代版の丁石が混在していました。

丁石に刻まれた、先輩の根性をご覧下さい。1日1往復が限度の我々には到底考えられない、 10往復/日の快挙です。

・50丁=60間/丁 X 1.82m/間 X 50丁
 =5.460m
・10往復=5.460 X 2 X 10=109.200m
 =約110Km



馬背岩(休憩所)

下山途中の元気な皆さんです。あづまやから撮影。




往時の丁石

十六丁目の丁石です。”告、嘉永2年(1899年)建立”と刻まれていました。

この参道は、平日でしたが、多くの地元のハイカーが、軽装で登っていました。 年齢もいろいろですが、中年のご婦人が多めでした。 入山時には、2人の男性シニアーが今日は朝3時から登って、 もう2回登ったと自慢げに降りてきました。

伊良湖から長山(飯田線の最寄の駅)へお嫁に来たというご婦人は、 15年間で1800回登ったといい、昨年は、345回登った、病院のかかり方も知らない、 と話かけてきます。

一日10往復達成で記念の丁石を立てた先輩を筆頭に、本宮山は、多くの皆さんに愛されているように感じられました。



本宮の湯

下山後は、ウオーキングセンター近くの”本宮の湯”へ直行しました。 平日ですが、かなりの賑わいでした。 時間に余裕もあり、何時もより少しゆっくりくつろぎ、帰路につきました。



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