紀伊の松島を展望/始神(はじかみ)峠147mより
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熊野古道は、2004年に世界文化遺産に指定されました。
尾鷲は、豊田市から勢和多気ICまでは高速道路ですが、その先は現在も工事中で
往復8時間の道程です。小春日和の中を鈴鹿山系を眺めながら、
伊勢路の馬越(まごせ)峠登り口となる尾鷲神社を目指しました。
当日のフルコースは、馬越峠・天狗倉山そして時間があれば始神峠越えです。
一行は、限りなく青い峠の空から、尾鷲の海と、紀伊山地を堪能しました。
天狗倉山頂からは遥か彼方に以前登った大台ケ原(日出ヶ岳)を眺めながらの昼食です。
そして、始神峠からは、夕日に輝く『紀伊の松島(写真)』を眺めて大感激の熊野古道散策を
締めくくりました。
当日は、歩行時間が十分にとれず、全員フルコースとはいきませんでしたが、
メンバーの体力に見合った有意義な旅行となりました。
その足取りをご覧ください。
(注)紀北町:2005.10.11に、紀伊長島町と海山町が合併発足
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写真説明、
紀伊の松島を展望/始神峠147m。旧海山町の峠から、旧紀伊長島町側の入り江を望む。
拡大写真の水力発電所の向こうが『始神さくら広場』で旧紀伊長島町側の登り口。
直下は、JR紀勢線とR42号のトンネル。
マップ&コースタイム
(クリックすると見易くなります)
《馬越峠コース・6Km + 登山》
@馬越峠登り口(尾鷲神社P) 10:30発
A馬越峠着 11:30/11:40発/325m
B天狗倉山頂 12:12着・522m・昼食・記念写真/13:10発
C馬越峠着 13:32着
D馬越峠登り口(海山道の駅)14:26着
《始神峠短縮コース・8.4Km→5Km》
E始神峠登り口(宮谷池 )14:52発
F始神峠 15:35着 ・写真撮影・15:47発/147m
G始神さくら広場 16:12着
・総所要時間:
5時間50分/馬越峠コース ・天狗倉山 約5Km/標高差 約515m
および 始神峠コース 約5Km/標高差 約130m (昼食・休憩・写真撮影含む)
《馬越峠コース》
←尾鷲神社
JR尾鷲駅近くのこの神社を起点に馬越峠を目指します。
大楠の御神木
樹齢1000年以上で、昭和12年県天然記念物指定、目どおり周囲10mの巨樹にびっくり。
天狗倉山
古道は、神社仏閣・墓地を抜けて峠を目指します。天狗倉山の左肩が馬越峠。
野口雨情→
の尾鷲小唄の一節です。『鰤(カマス)は港に、杉桧は山に、紀伊の尾鷲はよいところ』
←馬越峠
神社から約2Kmで一服です。写真をクリックして峠の句碑もご覧ください。
リンドウ→
『リンドウも 古道の復活 眺めてる』しかし、大勢の人に踏まれないか心配ですよね。
←川瀬さんの標識
久しぶりのご対面です、懐かしい。
大岩頭→
天狗倉山のテッペンは、この岩の上です。全員ひるむことなくハシゴを登りました。
天狗倉山登頂記念
岩の上は、20畳程の斜面です。そこで昼食をとりながら大展望を楽しみました。
←大展望/北西側
中央遥かに、大台ケ原の日之出ヶ岳が確認できました。
大展望/南側→
尾鷲湾の全景です。『鰤(カマス)は港に 杉桧は山に 紀伊の尾鷲はよいところ』を実感できました。
←大岩頭と杉木立
両者の背比べは、現在引き分けでした。今後どうなるか?
石畳→
馬越峠の旧海山町側はこのような石畳が健在です。
《始神峠コース》
←始神峠登り口
残り時間も少なくなり、宮谷池のほとりのこの近くまでマイクロでショートカットし、
早足で峠を目指しました。
峠道は、ウラジロが密集した杉木立の中の歩き易い自然歩道でした。
始神峠記念→
後方は、紀伊の松島です。
←紀伊の松島
江戸道と明治道が絶景の峠で合流します。我々は、明治道を登り、江戸道で下りました。
明治時代まで峠で紀伊の松島を眺め、伊勢へ七旅、熊野へ三旅と続く蟻の行列が偲ばれます。
一行11名は、この素晴らしい景色をカメラに収め、秋の夕日と駆けっこしながら
休憩なしで温泉組み6名の待つ、紀北町の始神さくら広場を目指しました。
皆さん、お疲れさんでした。
尾鷲の帰りは、皆さんカマスの干物です。さっぱり塩味で朝食を楽しませてくれました。
世界遺産熊野古道の公式サイト
”熊野古道”へどうぞ。
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