愛知県南設楽郡鳳来町・設楽町
宇連山929m
Mar 15. 2005


瀬戸岩の展望(南西)


宇連山は、設楽山群の中で最大の山容を誇り、多くの登山者に親しまれています。 一行は、川売(かおれ)の梅花まつりの好機をねらって、 川売・棚山高原ルートから左周りで11Kmほどのアップダウンコースを楽しみました。
登山口からの標高差は、約400mですが、山頂から南面尾根で棚山高原に至るルートは、 六つの山越えあり、展望岩ありで結構楽しめるコースでした。
当日の天候は概ね曇りでしたが、山頂からは予想外に富士山も確認され、 その証拠写真も何とか撮れました。
下山後は、川売の梅の花と五平餅で、奥三河の山遊びを締めくくりました。

写真説明:
棚山高原の南壁に聳える『瀬戸岩』からの展望です。

『瀬戸岩』の説明板全文
24万年前、火山活動により噴火してできた 松脂岩(しょうしがん) が、長い間の風化侵食により現在の100mを超える垂直な壁のような形となりました。 岩に登ると眼下に玖老勢(くろぜ)集落が眺め、晴れた日には三河湾も望めます。
環境省・愛知県



マップ&コースタイム(マップはクリックすると見易くなります)

@登山口(林道車止め) 9:14発 (海抜約540m)
A棚山高原 9:39着 (約680m)
B大島の滝 10:30着)
C山頂 11:47着・昼食・12:38発 (929m)
D展望岩 13:30着・岩登り・14:00発
E棚山ピーク 14:51着 (約760m)
D瀬戸岩 15:10着・15:15発 (約690m)
F登山口(林道車止め) 15:46着

・総所要時間: 全コース 6時間32分/約11Km/標高差約400m(昼食・休憩含む)


←登山口の1Km手前
川売の集落と梅を眺めながら林道を進みます。中ほどから、林道は荒廃し始め心配です。 大事をとり、約1Km手前で下車しました。

氷柱→
林道の北斜面はご覧のような氷柱です。 このような環境でも、陽の当たる斜面の梅は花を咲かせていました。


←棚山高原
棚山高原への登り道は荒れ果てています。バンガローは朽ち果て人影はありません。

山頂手前の標識→
登山口から、ここまで約6Kmで、2時間23分かかりました。


←山頂展望/南アルプス
富山村越しに、右奥から、荒川岳・赤石岳・聖岳など3000m級の白銀の嶺です。

山頂展望/富士→
寸又峡山群の遥かに冠雪の富士の頭がのぞいていました。 その間をさえぎるものは、黒法師岳2067m・前黒法師岳1943m ・蕎麦粒山1827mです。 拡大するとさらに見やすくなります。わかりましたか?


登頂記念

登山口から2時間33分で到着しました。昼食後の記念写真です。
東方眼下に鳳来湖、そして奥三河の山並みが展望できました。





ミツマタの群生地

クリックするとそのつぼみが出ます。



←展望岩
大きな岩です。1人が登ると、次々に挑戦します。 30分程で全員が登頂しました。アッパレです。

展望岩→
岩の上には三角点が刻まれていました。 4人も登れば満席です、その向こう側は絶壁で眺めは抜群ですよ。 しかし、ここでコケたら一巻の終わりで、老後の心配もいりませんね。



展望岩→
登攀よりも降りるのが大変です。 そこで、昨年末から携行を義務付けた『登山用ロープ』を早速活用し、全員無事に降りることが出来ました。 ”備えあれば、憂いなし”ですね。




川売の売店

ずらりとあった五平餅は、あっという間に、お腹の中に納まりました。




川売の売店

ここが、唯一の売店です。地元産の五平餅・コンニャクのオデンと梅の加工食品が主力です。



川売梅花まつり

川売の集落は、3月中頃から”梅花まつり”で少し賑わいます。

特長は、食用梅の産地で、山村の生活の場です。 市街地の梅林のような紅白の派手さはありませんが、自然がいっぱい残っています。



川売梅花まつり

ここから、集落を一回りして、梅の香を楽しみます。

《結び》
宇連山は、やまびこ会行事としては2回目の登山です。最初は、”県民の森”側から登っています。 さらに、昨年3/25にやまびこ会有志で、川売側から挑戦しています。 この山のルートは、HPの検索から見ると、一般的には”県民の森”から、 次に多いのは、四谷千枚田の奥の”仏坂峠”側から入山するように思われます。 何れもかなりの距離がありその大半は東海自然歩道で、標識も確かで、 それぞれに楽しめるように思われました。

《事故報告》
実は、入山まもなくして、一名が隊列から遅れました、暫くして気が付き Tさんが引き帰り確認すると、足のふくらはぎの筋が切れたという。 その状況は無線で確認され、本人単独で何とか下山することになりました。

これが山頂域での発生なら大事です。 今後は、入山前の準備体操は入念に行うなど一層の配慮が必要と思います。

《おまけ》
川売の梅情報は、下記のSite
『鳳来町観光行事紹介』 から『川売梅花まつり』をクリックして、 鳳来町観光協会へお尋ね下さい。




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