白山古道山岳ルート
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銚子ガ峰は、両白山地で、白山から別山、三の峰と南に延びる尾根上に位置します。
入山は、豪雪地帯の石徹白(いとしろ)集落から更に10Km程奥まった白山古道登山口です。
当日は入梅入り前の晴れ間でしたが、参加者は14名です。
石徹白の登山口から白山・美濃禅定道(南縦走路)を分け入り、天然記念物の大杉にいたる420段の石段を登り、
鶯の鳴き声と新緑の中で残雪の峰峰を仰ぎ、おたけり坂の急登にあえぎ、残雪を踏みしめ、
全員で銚子ガ峰の頂きに立ち、360度の大展望を満喫しました。
素晴らしい夏山登山の幕開けとなりました。その状況を報告します。
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写真説明、銚子ガ峰の山頂から白山に至る尾根ルート
(修験道)、左手前から、一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰、別山そして白山へと続く山並みです。
注)白山古道=白山禅定道 「義経の道」伝説
源義経一行が、奥州平泉に向け逃避行を行った際、当地域へたどり着いた説
が伝わっています。
義経の面影をしのびながら、白鳥の緑の香りいっぱいの自然を感じてください。
禅定(ぜんじょう)とは、宗教上の瞑想にふけること、霊山に登って修行すること、
マップ&コースタイム
(クリックすると見易くなります)
@石徹白白山登山口 9:17発
A 石徹白大杉 9:27着(記念写真)
B1Km地点 10:05着
C2Km地点 10:40着
Dおたけり坂 10:46着
E3Km地点 11:15着
F神鳩避難小屋 11:24着
G4Km地点 11:52着
H前衛峰(母御石) 12:10着
I銚子ガ峰 12:32着・昼食・13:24発
I前衛峰(母御石) 13:40着
J4Km地点 13:52着
K神鳩避難小屋 12:12着
Lおたけり坂 14:48着
M1Km地点 15:20着
N石徹白大杉 15:45着(記念写真)
O石徹白白山登山口 15:57着
・登山総所要時間:6時間40分/約10:6km
←白山登山口
到着すると、白山古道の山守さんが迎えてくれました。彼は大先輩です。退職後ボランティアで
登山口P&トイレから古道の保全をされ、登山者に大杉の写真を無料で提供されます。
我々は、昨年と今回と二度お世話になりました。写真をクリックして先輩に感謝を!お元気で。
石徹白大杉・記念写真→
400段程の石段を登ると、天然記念物で、樹齢1800年の巨樹、それは、屋久島の縄文杉を凌ぐ
と思われるほどの胴回り(目通り13.1m)です。
←おたけり坂
登路の中間点です。ガイドブックには崖の様な急登とありましたが、それほどでもありませんよ。
しかし、ここから一気に200m程高度を稼ぎます。汗びっしょり。
残雪→
おたけり坂を登りきり、標高1500mあたりから残雪帯に遭遇しました。この時期としては意外に多くの残雪です。
←前衛峰・母御石
鶯の鳴き声に励まされ、コブシ咲く尾根を進み、この峰の奥の銚子が峰を目指しました。
ツバメオモト→
ユリ科で清楚な花です。この写真は異常に多くの花を付けたもの、普通は、2から3ヶでした。
←神鳩避難小屋
白山ルートの冬季の避難に耐える装備の避難小屋です。
積雪期は、二階の窓を開けて侵入します。
残雪の尾根→
避難小屋を過ぎると展望のよい尾根筋を進みます。
←残雪に涼む
汗ばむTシャツに残雪の冷気がさわやかです。
ダケカンバ→
残雪とまばゆい新緑です。
←母御石手前
この雪渓を登りきると前衛峰・母御石です。
残雪の新緑風景→
素晴らしい新緑の風景です。正面の山が大日岳1709m?
母御石
1748mの前衛峰・母御石は稜線上の素晴らしい展望台でした。
ここから銚子ガ峰山頂までは、高原のようなササの原のゆるやかな登りを楽しみます。
←ササ原を行く
左右に残雪の山々が迫ります。
山頂間近→
この雪渓の奥が山頂でした。もう一息です頑張ってね!
←登頂記念
全員無事に登頂しました。アッパレな、やまびこ隊です。
山頂風景→
銚子ガ峰山頂は、360°の大展望でした。
山頂の方位盤には、北に別山、西に願教寺山、赤兎山、南西に荒島岳、能郷白山・冠山など美濃山地の山々、南東に大日岳などが展望アリアです。
当日は、晴れ間で、かなりの山々が望めました。
しかし、加賀の白山は目前に多くの峰があり、ここからは展望できません。
←下山
南東方面の大日岳、鷲ヶ岳を眺めながら下りました。
銚子ガ峰→
峰の東斜面眺めです。
←ザゼンソウ
大杉の近くには、このようなザゼンソウや水芭蕉が生息しています。
きれいな水場もあり、腕を冷やしたり、顔を洗ったり。
大杉→
石徹白の大杉には、雪解け水が年中流れています。
そのお陰で1800年も生き延びたと思われました。
屋久島の縄文杉の根元にもきれいな水が流れていました。
生命を維持することは、きれいな水を大切にすることのようです。
今回の登山は、やまびこ会の夏山開きに相応しい素晴らしい山歩きとなりました。
参加者14名は、それぞれに脚力の限界を感じながら、いい汗をかきました。
ガイドブックの所要時間は、4:20+40(昼食)=5:00です。
一行の所要時間は、5:58+42(昼食)=6:40でした。したがって、現在のところは、印刷+30%がやまびこ会の実力と思われました。
恒例の疲れほぐしは、白鳥高原の『満天の湯』です。
露天風呂から白鳥リゾートの新緑のスキー場を眺めながら、疲れた足をもみ、
湯上りには、高原牛乳やソフトクリームも目立ちました。
皆さんお疲れさん!
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