長野県木曽郡大滝村・木曽山脈
御嶽山3063m
Sep 5. 2006

御嶽山風景


御嶽山は、富士山・白山などとならんで、古来から人々の信仰を集める信仰の山であり、100名山です。 やまびこ会にとっても是非とも全員で、楽しく征服したい山の一つです。

そこは、会としても過去に3回挑戦しましたが、信仰不十分のためか、何れも悪天候などに阻まれて目標は未達成です。 今回は、4回目の挑戦(カメラマンは初挑戦)です。

田ノ原P到着時の天候は快晴です。一行は、御嶽の峰を仰ぎ見て、それぞれに、この日の登頂を決心したようです。 その奮闘振りを報告します。

写真説明、 田ノ原Pから見た御嶽山、左の山小屋が大滝山頂2916m、右の山小屋が剣ヶ峰3063m・AM 8:45撮影



マップ&タイム(地図をクリック拡大)
《登り》
@田ノ原P 8:55発/2180m
A7合目 9:20着/2285m
B8合目 9:52着(休憩)/10:02発/2470m
C9合目 10:45着:/2691m
D王滝山頂 11:40着/2916m
E剣ヶ峰 12:05着・昼食・/3063m
《下り》
F剣ヶ峰 13:00発/3063m
G二の池口経由 王滝山頂 13:55着/2916m
H9合目 14:15着:/2691m
I8合目 14:55着(休憩)/10:02発/2470m
J7合目 15:30着/2285m
K湿原経由 田ノ原P 16:00着

・登山総所要時間:7時間05分/標高差883m/沿面距離 8.266Km
・時速換算(昼食55分除く)=1.34Km/h
登山ルート断面図




←登山口・田ノ原P
田ノ原P一帯は、木曽御嶽自然休養林(シラビソ)で、田ノ原天然公園の標識です。 到着後の気圧調整時間は、少な目の20分で出発です。

入山→
御嶽神社の鳥居をくぐり、足取りも軽く、一先ず、大滝山頂を目指す一行です。


←7合目・大江大権現
田ノ原湿原エリアの平坦な登りが終わると、大江大権現です。ここからの登りは徐々に急になって行きました。

7合目上→
シラビソがハエマツに変わり、田ノ原と三笠山を見下ろし、小休止、秋の風が爽やかなり。



田ノ原&三笠山
8合目手前、登路は、さらに急勾配となり、酸素ボンベを取り出して口に当てる隊員もいます。 かなり登りましたが、時間から判断して、未だ半分以下のようです。 果たして、全員無事に登れるか?

8合目付近→
このあたりまでは、何とか隊列は維持されています。



←富士見石
8合目の少し上でですが、白雲が漂い富士山は確認できませんでした。

パラグライダー→
何処から飛び上がったか?、パラグライダーが頭上を遊覧しています。 山頂まで運ぶのは困難です。上昇気流に乗って下から上がったか?



← 一口水
唯一の水場です。しかし、夏の終わりのためか一滴の水も流れていませんでした。
(30年ぐらい前の夏休みに来たときはチョロチョロ水があったと記憶)

イワキキョウ→
岩陰にイワキキョウの花が、鮮やかなり。



←イワキキョウ
花の色は、肉眼とデジカメではかなり異なります。デジカメの方が一層明るく鮮やかでした。 しからば、デジカメは『写真機』ではない?

9合目付近→
1時間50分かけてここまで登りました。まだ、1/3以上登らないと。



←登山MAP
王滝頂上が近づくと、派手な看板です。それは、分りやすいMAPでした。

王滝頂上へ→
王滝頂上までは、田ノ原Pから2.9Kmです。隊列は乱れはじめました。 しかし、全員見渡せるポジションで、踏ん張っていました。



←8.6Kw発電機
山小屋に辿り着くと、8.5Kwのディーゼル発電機が頑張っていました。

大滝頂上→
ここまで登れば一服したいですよね、しかし、何故か、健脚組はどんどんと先を急ぎます。 ここで、撤退すれば、全員登頂は未達成で終わります。厳しい判断が必要となりました。



←剣ヶ峰を目指す
9合目までは、頂上も快晴でしたが、我々が到着するとガスが出始めました。 しかし、ここから剣ヶ峰までは、0.6Km25分の道程です。 全員の登頂は時間の問題です。

最後の階段→
この階段を一気に登れるかと、彼女が言います。 それでは、ということで、私は数えながら84段を一気に登りました。 しかし、心臓は正常に作動していました。



←剣ヶ峰登頂
登頂時間に、5分から10分の遅れがあったものの、全員無事に剣ヶ峰に立つことが出来ました。 天候のお陰もありましたが、アッパレですよね。
登頂時間:3時間00分から3時間10分

登頂記念→
昼食前に早速記念写真です。 冷たいガスが吹き上げます。一枚羽織って、風を避けての昼食となりました。



←山頂風景
奥社の鳥居上からの王滝頂上方向の眺めです。
ガスが抜けると、時々カルデラ湖の青い湖面が覗きますが、写真はあきらめました。

山頂の標識→
二の池方向を確認し、左迂回ルートで、大滝山頂へ下山することになりました。




←落石
ファイト一発!、で、何とか阻止。

二の池→
下山し始めると、山頂のガスは消え始め、二の池の風景を楽しみました。




乗鞍岳遠望
ロープウェイからの登山路分岐点辺りでは、乗鞍岳が顔をだしました。

3000mの青い空の中で、アルプスを満喫します。




←乗鞍岳アップ
アップしてみると、乗鞍岳がこちらをにらんでいます。その眼球は、残雪か?崩壊斜面か? 南斜面ですので、後者が妥当と思われましたが。

迂回路→
眼下は、千尋の地獄谷、足元注意で進みます。




←剣ヶ峰風景
山頂は、ご覧の通りの快晴になりました。残念!

修験者→
屈強な修験者になにやら注文を付ける女性隊員です。 まだまだ元気のようですね。




←大滝頂上記念写真
剣が峰をバックに記念写真です。

足取り重く→
しかし、全員無事に登頂できたので、心は晴れやかです。 田ノ原湿原を散策する心の余裕もありました。





←田ノ原P
皆さんお疲れさんでした。4回目の挑戦での全員登頂おめでとうございます。

これで、やまびこ会は、御嶽登山の幕引きでしょうか?それともまだまだ登りますか? もし、こらからも毎年登るのなら、日頃のトレーニングが必要と思いました。

《やまびこ会の御嶽山挑戦履歴》
@第1回目:2000.10.10 田ノ原ルート・詳細未調査・未登頂
A第2回目:2002.10.01 御嶽ロープウエイルート・吹雪で撤退・未登頂
B第3回目:2003.09.16 中の湯ルート・健脚者のみ登頂
C第4回目:2006.09.05 田ノ原ルート・今回、15名全員登頂



御嶽山パノラマ写真


御嶽山・田ノ原Pより 08:50撮影

剣ヶ峰風景・『修験者は行く』 13:55撮影

御嶽山・田ノ原Pより 16:20撮影




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