愛知県田原市
雨乞山・233m&大山328m
Dec 5. 2006

伊良湖岬・神島風景

雨乞山と大山は,渥美半島最南端の旧渥美町の貴重な原生林です。当日のやまびこ会の予定は、福井県の日野山でしたが天候不順のため180°向きを変えての山行です。
一行は、三河湾側の雨乞山から、遠州灘の黒潮が育んだ豊かな照葉樹林帯をくぐり、 踏み跡の消えかかった縦走路を進み、半島最高峰の大山から遠州灘の大展望を楽しみました。 一行18名の足取りをご覧下さい。

写真説明、 大山山頂からの遠州灘の大展望、左の小島は三島由紀夫の小説”潮騒”の舞台になった神島です。



マップ&タイム

@石神登山口P 9:50発
A雨乞登り口 10:15着
B雨乞山頂 10:55着・11:00発:
C渥美のマッターホルン?(従走路のピーク)11:30着
Dタカウド・泉福寺分岐 11:40着
E鉄塔下 12:15着・昼食・12:47発

F狼煙山頂 13:15発
G腰掛岩 13:30着
H臍岩 14:05着
I大山手前の分岐 14:26着
J大山頂 14:42着・14:55発
K大山手前の分岐 15:06着
Lあつみ大山トンネルP 15:30着

・登山総所要時間: 5時間40分/標高差 約300m
・縦走距離 約8Km
・時速換算(昼食32分除く)=約1.4Km/h




←登山口
田原市石神町東瀬古の登山口風景です。周辺は、キャベツ・ブロッコリーなどの畑とオオバ栽培用の温室。 この突き当りが、雨乞山の登り口です。

登り口→
取り付きから、ロープ場の急登です。


←石神町風景
20分程急登が続き、尾根へ出るとご覧の風景で、雨乞山頂への中間点です。

渥美のマッターホルン?→
踏み跡確かな自然林を半時間ほど進むと、ご覧のピークが迫ります。 最初、これが大山か?と勝手に誤認、このピークは従走路の序の口でした。



雨乞山頂

山頂は、岩峰で18人で満席でした。展望は360°ですが、三河湾越しの蒲郡・幡豆方面へ開けます。


←大山を目指して
前方の大きな山が”大山”でした。あまりの遠くで皆んなビックリです。

照葉樹林帯→
一帯はこのような常緑樹です。



←渥美のマッターホルン征服
このような岩場を乗り越え、常緑樹林をくぐりどんどんと進みます。

落ち葉→
常緑樹帯でも沢山の落ち葉です。昨年の春の新芽の先輩と思われます。




←熱帯樹林?
尾根の南面は、一層温暖で熱帯樹林を彷徨っているようでした。 ガイドブックには、暖帯性特有のシダ類(ナチシダ)との記載がある。

不確かな標識→
標識は、ご覧のように吊るされていますが、三叉路は方向が定まりません。




←高圧線の鉄塔
この鉄塔が中間地点で、現在地確認の唯一の目標物でした。 しかし、ここから先は、踏み跡は消えかかっていて、半分藪コギ状態となりました。

藪コギの始まり→
この標識も方向だ不確かです。久しぶりに、地図と磁石と度胸で進路を決めます。 狼煙山経由で大山を目指しましたが、藪コギ状態が何処までも続きました。



←狼煙山頂風景
13:15到着で、 目指す大山の方角を再確認します。かなり近づいてきましたがまだまだ先です。

狼煙山頂の標識→
この標識を確認しホットしました。 ここは、古代の遠州灘から三河湾方面への通信基地(狼煙場)と思われますが、行き止まりです。 大山への進路は、この標識を確認し、一旦戻り、左折しました。




←腰掛岩
この裏側から、よじ登り360°の展望を立ったままで楽しみます。 ここは、腰掛てのんびり眺める特等席と思われましたが、先を急ぎました。

臍岩へ→
ここからも照葉樹林帯は続きました。ところどころに展望岩もある結構楽しめる山岳ルートでした。




←臍岩からの西方展望
左が昼食を済ませた鉄塔と思われますが不確かです。右の白いものは、泉福寺の屋根です。 ここまで渥美のジャングルを右回りで彷徨ったようです。

臍岩からの北方展望→
視界を90°右へ、三河湾が遠くなっていました。




←大山山頂エリア
山頂に近づくと、突如、防衛省に昇格する自衛隊の駐屯基地の看板が出現します。 国有地なら、せめて国民はご自由にお入り下さいと書くのが美しい国への近道と思うのですが。 しかし、そんなことをしたらテロリストが侵入するかも、

海抜327.9mの大山山頂の大展望→
NTTのパラボラアンテナの直下から、伊良湖岬・神島や片浜十三里の海岸線を楽しみます。




←大山登頂記念
山頂一帯は、NTTやIDOの通信基地で、作業通路脇の山頂標識と一等三角点を確認し、記念写真です。

あつみ大山トンネルP→
大山山頂から37分で全員無事に下山しました。

今回の縦走ルートは、途中藪コギもありましたが、低山としては予想外に険しい山岳ルートで、 また、渥美の原生林も学習でき、大変に有意義で大満足の山歩きとなりました。



←あつみ大山トンネル
このトンネルは大山直下を繰り抜き遠州灘の海岸線に出ます。 少し古い地図にはありませんので、最近出来たと思われました。

帰路は、温泉の代わりに伊良湖岬散策となりました。

恋路が浜の夕陽→
久しぶりの恋路が浜です。土産店で、大アサリを食べ、渚に出て、夕陽を眺め、青春を偲んで帰路につきました。 皆さん、お疲れさんでした。




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