長野県北佐久郡立科町・八ヶ岳中信高原国定公園
蓼科山2530m
Aug 22. 2006

蓼科山風景


蓼科山は、100名山で、その秀麗な山姿は、多くのハイカーの登山意欲をかきたてます。 やまびこ会にとっては、2回目で、5年前に、大河原・山頂・女神茶屋のコースを楽しみ、 今回は、蓼科神社・山頂・女神茶屋です。

その後、平均年齢も5歳上がり、前回に比べてコース選定で若干の配慮はありますが、 かなり厳しい日帰り登山となりました。一行14名の奮闘ぶりを報告します。

写真説明、 白樺湖畔から見た蓼科山風景。ルートは、左中腹(7合目の蓼科神社)から登り、右側へ急降下。


マップ&タイム(地図をクリック拡大)

《登り》
@蓼科神社P(7合目) 9:15発/1900m
A天狗の露地 10:07着
B将軍平(小屋) 10:45着/10:50発
C山頂 11:30着/2530m

《下り》
D山頂 12:30発
E女神茶屋 16:10着/1725m

・登山総所要時間:6時間55分/5.35Km

登山ルート断面図




←登山口・蓼科神社
登山口は、御泉水自然園エリアの7合目の『蓼科神社前P』です。

馬返し辺り?→
神社Pから入山し、シラビソの林を進みます。徐々に勾配が上がり、この辺りが『馬返し』地点と思われます。


←将軍平
2/3ほど登った地点が将軍平で、大河原登山口からのコースとの合流点。

そこは、中間点での唯一の小屋で、大勢の登山者が休憩していました。 小屋からは、山頂の肩まで仰ぎ見ることが出来ました。

休憩→
自家製の黄色いトマトをかじる隊員です。



9.5合目?
登路は、一層の急勾配となり、岩石は一段と大きく、険しい胸突き八丁なり。

縞枯れ山→
眼下に、縞枯れ山と将軍平の小屋確認せり。



←立科小学校5年生
当日は、地元の小学校の恒例の登山日で、彼らに励まされ頑張りました。

登頂→
『百の峰に、百の喜びあり・深田久弥』



←登頂記念
登山口に、健康な人は2時間と書いてありました。我々は、2時間15分で到着しましたが、 シニアー割引で、合格点でしょうか?

山頂の案内板→
山頂の祠の脇に、下山方向の道標です。ここで、ガスに巻かれたら悲劇の始まりですね。





←デジカメ
最新の高機能・大画面デジカメです。しかし、座り込み、腕を伸ばして、ハイ、パチリ。

北横岳→
南東2.9Kmに北横岳2480mが対峙します。北横岳へのアクセスは、ピラタス・ロープウエイで、右山麓から上がります。



←山頂の方位盤
山頂から、白樺湖を見下ろすには、方位盤側兼展望台(西側)まで進みます。 立科小学校の5年生が、立科町を見下ろします。彼らのHD(ハードディスク)に、一生の思い出が刻まれます。

白樺湖→
山頂からの直線距離は、約5Km。



←山頂の岩苔
山頂エリアの岩石には、光苔と見間違うような見事な苔がはびこっていました。

昼食→
山頂小屋の近くで、北横岳を眺めながらの昼食。天井は快晴無風なり、



←下山
赤ポールと黄色矢印の誘導ペンキに導かれ、難儀な岩石帯の下山の開始です。

縞枯れ現象→
シラビソが白骨化する100年サイクルの特異な現象という。



←下山風景
おーい、脚立(キャタツ)が欲しいよー。

この撮影の少し後で、カメラマンが転倒し、めけんから出血の重大災害が発生。
原因:スコール直後で、岩石が滑り易く、ストックが滑った。3点確保に甘さあり。
対策:確実な、3点確保、ストックは当てにしない。
今回は、カメラもろとも、頭からの転倒で、ぎゃふんという音がして、脳震盪状態であった。 一瞬、終わったと思ったが、奇跡的に、額からの出血と打ち身で済んだ。
隊員のT女医の診断結果は、額中央上裂傷で、生命に別状なし、となり、ホットしました。 皆さんに、大変にお世話になりました。

巨木に再会→
脳震盪の後でしたが、何故か、5年前に眺めたこの巨木が思い出された。 ショック療法の効果か? カメラは、壊れたとあきらめていたが、何故か、撮影も可能であった。




←女神茶屋
街道出会いのこの小屋は、山頂付近から遥か彼方に眺めた屋根の形と同じであった。 皆さん、よく歩きましたよね、自分の足を褒めてくださいね。




女神茶屋P→
皆さん、お疲れさん!


《5年前と比較》
@2001.9.18 歩行時間(総所要時間 - 昼食時間)=4時間15分/5.6Km⇒平均時速=1.3Km/h
A2006.8.22 歩行時間(総所要時間 - 昼食時間)=5時間55分/5.3Km⇒平均時速=0.9Km/h
(注)歩行距離は、カシミール3Dの沿面距離データ

大幅遅れ(約+40%)の要因:
・降雨直後で滑りやすかった(15%) + スコールでカッパ着脱(5%) + カメラマン事故(5%) + 加齢(15%)=+40%



←白樺高原ホテル
下山後は、白樺リゾートホテルの温泉です。そのロビーに掲示してあった写真を転載します。 この風景は、霧ヶ峰の方向から撮影したと思われました。

白樺湖記念→
温泉で汗を流したあとの清々しい皆さんです。ラメラマンの額の傷は、バンドエイドのお陰で目立ちませんでした。



この日の、豊田市四郷P着は、PM10:10頃となり、片道、高速を使って4時間のコースは、 日帰り登山の限界と思われました。



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