長野県下伊那郡阿智村・木曽山脈
富士見台高原・1739m
Mar 2. 2007

富士見台高原から御嶽山展望

南信州の富士見台高原は,深田久弥の『日本100名山』23座を展望できるという。 積雪期の快晴下に、その大パノラマを満喫しようと特別企画で急遽でかけてみました。 2日前の呼びかけで、参加者は女性隊員の健脚組みをメインの4名です。
今冬は、記録的な暖冬・積雪不足です。 一行は、ヘブンスそのはらスキー場から入山、ロープウェー・リフトを乗り継いで 標高1600mの展望台を基点に富士見台高原の往復に11Kmのアップダウン雪中行軍を試みました。 素晴らしいトレッキングとなりましたので報告します。

写真説明、 富士見台高原山頂から北方に御嶽山3067m展望、その右奥が乗鞍岳3026m・11:45撮影・天候薄曇り



マップ&タイム(クリック拡大)

@ロープウェー山頂駅・登山口9:05発/海抜1400m
Aヘブンスそのはら展望台 9:30着・ 9:45発/海抜1600m
B神坂峠 10:40着/海抜1576m
C萬岳荘 10:52着・11:05発
D富士見台山頂 11:40着・12:00発下山/海抜1739m
E神坂小屋 12:15着・昼食・12:55発
F萬岳荘 13:00着・13:15発
G神坂峠 13:30着/海抜1576m
Hヘブンスそのはら展望台 14:50着・ 14:57発
Iロープウェー山頂駅・登山口15:17着/海抜1400m

ロープウェー山頂駅からの
・総所要時間6時間12分(第2リフト乗り継ぎ含む)

ヘブンスそのはら展望台からの、
・登り所要時間:2時間10分(休憩含む)
・歩行距離 約5.5 X 2=11Km



←ロープウェー山麓駅
豊田市鞍が池Pから約1時間30分で山麓駅に到着しました。 ロープウェーは始発9:00の予定が、8:30には既に動いていました。 早めの乗車で600m上の山頂駅へ。

ヘブンスそのはら展望台
山頂駅からゲレンデを歩き第2リフト経由で素晴らしい展望台で海抜は1600mです。 快晴の予定が高空に薄い雲がかかります。肉眼では南アルプスが良く見えました。
早速、アイゼンを装着します。今年は初めてで少し手間取る。


←林道散策路
林道から唐松越にアルプスを眺めます。 根雪の上に2日前の新雪が数センチ積もっていました。 スノーシューの踏み跡から2人が入山した模様です。 良く観察すると昨日か?

神坂峠→
展望台から雪路3.8Kmを僅か55分で走破しました。 やまびこレディーのパワー実感します。



←萬岳荘
ここはお馴染みの立派な山荘です。小休止。 二階の休憩室は開放ですが、管理室は施錠状態で無人でした。 車庫には大きな氷柱。

あと1.5Km→
標識が顔を出しています。例年なら未だ埋もれている頃と思われました。




←富士見台高原
予定通り、到着間近です。視界も開けて楽しさも一段と、

登頂→
ぐるっと360°の大展望が目の当りです。後方は恵那山、



←登頂記念
右後方は、中央アルプス、左に乗鞍岳と御嶽山。 確認が可能の100名山23座中、伊吹・荒島・白山を除いてほぼ20座を確認できました。 天井からは薄日が差しています。午後は快晴の予感。

神坂小屋→
この避難小屋でNHKのTV放送を聴きながらランチタイムです。 どうやら当日の入山者は我々だけ、コーヒーをご馳走になりながら素晴らしい富士見台高原を独占します。




←いよいよ下山
まだまだ余裕のやまびこレディーですよ。頑張らないと、置いていかれます。

恵那山登山口→
3月に入っても恵那山は冬季。入山者の痕跡はゼロ。ここからはスノーシューでも入山は困難と思われました。

ここまで、車で登れるか?中津川方面からのアクセス路を見に行くとまだまだかなりの積雪路面です。 車高の高い4WDならOKです。しかし、この暖冬です、あと暫らくで路面の雪はなくなると思われました。



←展望台へ続く林道
ご覧のワダチです。しかし、展望台への乗り入れは禁止の立札です。 それは、スキー場へはロープウェーでしか入れないということでした。

南アルプス→
中央の尖った山が光岳2591m。




←冒険
林道から100m(高度差)程登った所に富士見台展望台1688mあり、時間の余裕もありますので、深雪急登に挑戦です。 尾根から先は踏み跡はウサギの足跡だけ。方向定まらず撤退です。

ダケカンバ→
早春の富士見台高原、ここを歩いた人が味わえる美味しい空気と 美しい日本の風景です。




←尾根遊び
新雪の尾根から球ころがしに興じます。踏み跡は我々の他なし。

撤退→
やはり、雪山は万全の装備と経験なしには接近すら不可能のようでした。




←ヘブンスそのはら展望台
入山地点の展望台です。天候も良くなりうっとりするほどの眺めです。 4人掛けの第2リフトはフル稼働ですが、スキーヤーはちらほらでした。

展望台風景→
可愛い”あずまや”です。紅葉のピークには大変な混雑が予想されます。 今日の利用者は我々だけのようでした。




←展望台風景
快晴無風、ご覧の環境です。下山するのがもったいないような一時でした。

アイゼン→
このお陰で安全に走破出来ました。往復11Km転倒者なし。




←山頂駅
第2リフトて降りて、ゲレンデを歩き出発点のロープウェー山頂駅です。 ここで、アイゼンを外し、約6時間の雪路トレッキングは幕引きとなりました。 近場の雪山での爽快な6時間は日帰りコースにお勧めと思われました。

この駅の売店脇にはスキー道具のレンタル店です。 スノーシューは置いているかと尋ねると、隣の売店で聞けという。 確認すると、ないという。どうやら冬季の入山はスノーシュー持参で入山が必要のようです。

お疲れさんでした。

富士見台高原へ阿智村から積雪期の入山時は、
『ヘブンスそのはらSnow World』が便利です。




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