福井県大野市・両白山地南端
平家岳・1442m
Jun 19. 2007

荒島岳・平家岳山頂より

 平家岳は、岐阜と福井県境山稜の一角に頂きをもつ山で、九頭竜ダム湖に注ぐ面谷川の源流域です。 アクセスは、白鳥ICからR158で九頭竜ダム湖に架かる箱ヶ瀬橋を渡り、かって栄えた面谷鉱山の廃墟跡を通り、悪路を 7Km進み平家の落人が生き延びたといわれる奥山を辿ります。

 一行20名(内ゲスト3名)は、面谷林道登山口から、面谷の沢沿いに分け入り、 高圧線が続く尾根を縦走、井岸山を経て山頂を目指しました。

写真説明、 平家岳山頂から九頭竜ダム湖対岸の峰の奥に聳える荒島岳です。



マップ&タイム

@面谷林道登山口 8:55発/海抜約720m
A日ノ谷林道分岐 10:00着
B28A鉄塔 10:25着・休憩 10:46発/海抜約1000m
C29A鉄塔 11:01着
D30A鉄塔 11:16着
E井岸山 12:05着
F平家岳山頂 12:28着・昼食・13:20出発/海抜1442m
G井岸山 13:35着
G29A鉄塔 14:31着・
H28A鉄塔 14:44着
I日ノ谷林道分岐 15:13着
J面谷林道登山口 16:05着

・総所要時間7時間10分

・歩行距離 約10Km



←面谷林道登山口
ここは、九頭竜ダム湖に架かる箱ヶ瀬橋を渡り7Km奥まったところです。
途中、 面谷鉱山の廃鉱跡、鉱滓の山をながめながら、荒れ果てた林道をはらはらしがら進みました。
写真をクリックし、標識を確認してから入山します。

面谷沢→
沢を渡り、ジグザグの登りを進み、約1時間かけて日ノ谷林道分岐点を目指します。


←日ノ谷林道分岐点
最初の分岐点で、この標識を確認すればOKです。

ベニドウダン→
鮮やかなドウダンが出迎えます。



←28A鉄塔
分岐点から25分、目指す鉄塔の尾根に到着、

28A鉄塔・休憩→
薄曇でしたが、高湿度下の登りで汗だくでした。両白山地の峰峰の中から以前に登った荒島岳を確認します。




←ドウダン
鉄塔の尾根は樹木が伐採され開けていました。
そこは、高圧線巡視兼登山路で良く整備され、 当日は『Jパワー電源開発』の4名が、山小屋の整備に入山していました。

サラサドウダン→
尾根は、シャクナゲとドウダンの群生地でした。白と赤の中間のものがサラサドウダンというそうです。



←平家岳迫る
鉄塔が2本並ぶ30A鉄塔を過ぎると平家岳が目前です。しかし、後1時間は汗を拭きながら頑張らないと、

32A鉄塔→
32A鉄塔を左に見て、更にその奥のこんもりした山が井岸山です。 そこから、一旦下がり15分の直登で山頂に至る。




←ニッコウキスゲ
尾根路直下の斜面にはニッコウキスゲが咲き始めていました。

最後の登り→
井岸山のピークを過ぎ、右折し、一旦下り、最後の登りが待ち受けます。



←コバイケイソウ
笹の中から大柄な白い花、個々の花の形は梅に似る、日本固有種

山頂へ→
ご覧の山頂が待っています。このテッペンの少し奥が山頂でした。 360度の大展望ですが、当日は白山・御嶽山は雲の中でした。




←平家岳登頂
3時間33分で全員無事に到着でした。お疲れさん、

昼食→
薄日射す山頂です、両白山地の純な冷気がTシャツを濯ぎます。




←登頂記念
天気も良くなり、全員爽やかです。

岐阜県側の山並→
この尾根の向こう側は岐阜県の板取水系で長良川経由で伊勢湾へ流れます。




←鉄塔の尾根
左から右端までが、一行の歩いたルートの一部です。

下山→
13:20下山開始、約5Kmの往路を戻ります。




←伐採株
白骨化した伐採樹木が点在します。そのテッペンに後継者が芽を出していました。 クリックしてご覧くださいね。

下山風景→
雨の心配もなくなり、周辺の山々を眺めます。 中央が荒島岳、その右の奥が経ヶ岳




←樹形
なんとも力強い、森の生命力を感じますね。

大桧→
桧としては大きいと思われます。良く見ると何本かが仲良く抱き合っているようにも思われました。




←鉄塔の尾根
平家岳は鉄塔の尾根歩きが印象的でした。 鉄塔のテッペンに大きな番号が掲示してあります。肉眼で読めるので、現在地点確認に好都合です。 ”Jパワー電源開発”はこの 番号を頼りにヘリで巡視していると思われました。

青空の下、16:05全員無事に下山、白鳥IC近くの 『美人の湯』経由で帰豊、皆さんお疲れさんでした。

平家岳登山の思い出に、三菱が経営していたころ600戸3000人が居住していたいう、
@穴馬鉱山の歴史/面谷鉱山の歴史
A面谷の由来
B面谷鉱山廃墟写真
をご覧くださいね。



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