滋賀県栗東市・金勝(こんぜ)アルプス
鶏冠山490.9m・竜王山604.7m
May 22. 2007

竜王山近江展望

金勝アルプスとはどんなところか?そこは、琵琶湖ヘ注ぐ草津川の源流域で鶏冠山(とさかやま) と竜王山を主峰とし、巨岩奇岩が連なる金勝山地のパノラマコースで関西地方のハイカーに人気のようです。
一行14名(内ゲスト1名)は、早朝6時の出発で、集中工事中の名神高速で栗東IC・草津経由で登山口の上桐生バス停を目指しました。
9:30、予定より1時間遅れで到着、バス停奥の一丈野営場Pを基点に、右回りで五月晴れの金勝アルプスの尾根に登り、 近江富士・琵琶湖・比良山地を眺め、天狗岩に登り、10.8Kmの素晴らしいハイキングを楽しみました。 一行の足取りを報告します。

写真説明、 竜王山の尾根から琵琶湖方面(北西)の眺め、栗東競馬訓練場、厩舎(左)・近江富士(右)・栗東、守山、草津市街 ・その奥が琵琶湖、比良山地、13:46撮影



マップ&タイムバス停アクセスマップ)

@上桐生バス停奥の一丈野営場P登山口 9:45発
A奥池 9:50着
B落ヶ滝 10:21着
C鶏冠山 11:20着・昼食・11:50発
D天狗岩 12:47着・13:03発
E白石峰 13:25着
F竜王山 13:45着・14:00発
G狛坂魔崖仏 14:30着
H竹やぶ 15:00
Iオランダ堰堤 15:53着
J上桐生バス停奥の一丈野営場P登山口 16:00着

・所要時間 6時間15分/10.8Km・累積標高差±639m



←上桐生バス停奥の一丈野営場P
カーナビ目的地の上桐生バス停のすぐ奥が一丈野営場Pでした。駐車場の管理人がお出迎えで、 駐車代は、1000円/終日で運転手にはお茶をサービスすると言う。

入山→
駐車場奥の林道入口の標識で、鶏冠山方向を確認し、 『近江湖南アルプス自然休養林』を瞬時に学び進みました。


←奥池
5分ほど進むと右側に奥池です。更に5分進むと分岐です。 以後、時々分岐に出会いますが標識がありません。 持参のマップが頼りでした。

案内図→
立派な案内図ですが、我々ハイカーのコースでも無く参考になりませんでした。



←落ヶ滝
分岐を2度右に進み、落ヶ滝まで5分の標識を確認します。 ここからピストンで滝見物となります。
新緑の木立をくぐると、大きな花崗岩の岩壁です。そこを垂直に水が落ちるので、 落ヶ滝となったと思われました。

滝上の風景→
一旦戻り、花崗岩のナメ(沢の水がナメて出来た岩肌)を登ると、滝の上へ出ます。そこからはご覧の展望が楽しめますが、 一行は、見向きもせずに前進しました。




←落ヶ滝上部のナメ
このようなナメをナメたら事故の基です。滑らないように慎重に、

シダの沢登り→
沢沿いの緑が映えるシダの中を進みます。金勝のコースは味わいが深いようです。



←近江富士と栗東の厩舎
尾根から近江富士を眺め、方位を確認し、一息入れれば元気が出ますよ。

山頂の標識→
11:20到着、三等三角点を確認、早朝出発のため早めの昼食となりました。 名神集中工事の遅れを取り戻そうとあわただしい食事と記念写真です。 所要時間30分、




←登頂記念
まだまだ余裕のやまびこ隊員です。ここまでで、全ルートの1/3ですよ。 所要時間は2時間05分経過、

近江富士と馬場→
トラックは、栗東競馬訓練場の訓練コースです。
競走馬は早朝に訓練するそうで、馬の気配なし。



←北峰縦走路
ここからが金勝山地のパノラマコースです。靴紐を締め上げて巨岩奇岩に挑戦準備です。 中央の岩峰が天狗岩、左の奥に覗く山が竜王山?

北峰縦走路→
尾根伝いに南下します。巨岩奇岩の形を楽しみながら天狗岩を目指しました。




←天狗岩登攀隊
天狗岩登攀に先立ち 『天狗岩注意書/滋賀森林管理署・栗東市』 を良く読んで判断します。 自己責任で、登攀挑戦者は10名となりました。
写真は、Sさんのカメラで、大阪の岳人が撮影しました。これ以上下がるとカメラマンは岩から落ちますよ。

鶏冠山→
天狗岩から南東に鶏冠山です。




←工事進む第二名神
天狗の禿頭越に第二名神が迫ります。竜王山の山腹をくぐり栗東・大津を目指します。
ここは、360°の大展望ですが、転んだらPPKですよ。

琵琶湖展望→
肉眼では見えましたが、”デジカメは すっきりしません 春霞”




←耳岩
この岩の登攀はパス、

白石峰→
立派な道標とベンチです。各ルートの合流点で、金勝アルプス銀座です。 竜王山頂へは、ここから500mで20分。



←竜王山登頂記念
13:45全員登頂、まだまだ元気ですよ。

山頂展望→
近江富士が眺められるように剪定?がしてありました。 これでハイカーも和みますよね。気配りに感謝です。




←狛坂魔崖仏
狛坂魔崖仏は、史跡 昭和19年6月26日 所有者 財務省、 製作期は奈良時代後期、造像は渡来系工人と説明あり。

第二名神→
この壁の上が本線です。ここから竜王山トンネルに入り大津へ進み、 名古屋〜大津間が30分短縮するそうです。
草津川の源流とハイキングコースは、この道路をくぐります。工事現場の下流の水は白く濁っていました。




←デ・レーケ
明治22年、明治政府は禿山の治山治水工事にオランダの治水工事技師 ヨハネス・デ・レーケを招聘し、 割石積の堰堤を築いた。118年経った現在も現役で機能を発揮している。 工事内容は、『オランダえん堤』をご覧ください。

桐生若人の広場・キャンプ場→
オランダ堰堤下流を右折すると若人の広場です。




← 一丈野営場P入口
若人の広場と駐車場は直ぐ隣で、到着時刻は、予定通りの16:00でした。

今回の山行は、やまびこ会にとってお誂えのコースと思われました。 特に、変化に富んだ周回コースはハイカーを魅了します。途中で情報交換したハイカーは何れも大阪から来たという シニアー夫妻とご夫人3人組みでした。五月晴れの金勝アルプスをのんびり楽しんでいました。
帰路は、名神の集中工事の渋滞を避けてR1経由で亀山から東名阪・湾岸長島SA経由となりました。

皆さん、お元気で




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