中高年登山ツアー遭難事例 ・ 2017.12.29 第19項を追加
大雪山系トムラウシ山遭難
2009.7.14〜16 北海道大雪山系縦走 44Km

1、はじめに
北海道大雪山系トムラウシ山(2141m)で8人が死亡した遭難事故について、山小屋2泊3日の全行程を カシミール3D(山岳解析ソフト)で確認、事故後の新聞記事、専門家の考察なども紹介し、 中高年の登山の問題点を学び、事故未然防止に役立てたいと思います。

2、遭難事故の概要
2009.7.14早朝、 旭岳ロープウェー姿見駅を18名の中高年登山ツアー(参加者女性10、男性5・ガイド3) が出発した。
一行は、初日に旭岳に登り、右手遥かにトムラウシの山並を眺め、心弾む入山であった。

しかし、2日目は雨中17Kmの行軍で体力は消耗し始めた。3日目のトムラウシ山越えは、朝から荒天(強風雨)で 悩ましい出発となった。午後は、晴れるというガイドの後を中高年登山者と新人ガイド2名が続いた。 一行は、トムラウシ山越えルートでトムラウシ温泉を目指したが、出発してしばらくすると『体調が極めて悪い参加者』が出始めた。

それを聞いた参加者から、 引き返した方が良い、救助を求めた方が良いとガイドに訴えたというが、ツアーは続行された。結果として、 トムラウシ山頂近くで8名が死亡(女性参加者7・男性ガイド1)、自力下山5名、 翌日救助5名の夏山では前例が無い大惨事となった。

写真説明: 旭岳登山風景、右手にトムラウシの山並、2007.6.26 編集者撮影



3、大雪山系縦走マップ
・山小屋泊2泊3日の全コースと遭難場所を確認します。7/14姿見発、7/15白雲岳避難小屋発、7/16ヒサゴ沼避難小屋発、そして遭難地点 を確かめて、ゴール予定のトムラウシ温泉への44Kmを辿ってください。

そこは、尾根歩きの長いコースであり、荒天となれば体感温度は一気に氷点下となり、避難場所もありません。



4、遭難ルート断面図・遭難地点
・この図は、全コース44Km(沿面距離)の垂直断面図で、第1日目11Km,第2日目17Km、第3日目16Km、 3日間の、累積標高差は、+2465m、−3406mです。
このルートを、中高年の登山者が安全に走破できるのは好天に恵まれることが必要と思はれます。

いわゆる、一般の中高年登山者が花鳥風月を楽しみに入山し、 途中で荒天となったら生還できる確率は、今回の結果から、 女性の場合 2人/10人= 20% となる難コースであることを読み取ってください。



5、遭難4日後の報道記事(電子版)
@ 2009.7.20付 asahi.comの報道・その1
参加者の避難小屋停留の訴えを退け出発したガイドの心中、ツアー会社の経営姿勢が疑問視される。


A 2009.7.20付 asahi.comの報道・その2
生存者の証言、1枚のフリースが生死を分けた ⇒ 防寒装備の一層の充実を!
ガイドが遭難を告げたら、ガイド生命を絶たれるという風潮はないのか?
何故、ガイドは出発したのか?


6、遭難1週間後の中日新聞記事/2009.7.23付
生存者が悪夢を証言
自力下山者は、風雨の中を16〜19時間かけて生還、あなたは耐えられるか?


7、トムラウシ山遭難関連情報

@ 登山ツアー客募集サイト事例・旭岳〜トムラウシ山縦走
(遭難事故発生のアミューズトラベル社Site閉鎖のため 潟Aルプスエンタープライズをリンク紹介)
現在の登山ツアーの殆どは、このような難コースであっても予備日の設定はない。宿泊・帰り航空便の予約もあり、 山小屋での停滞などは実質困難でガイドはツアーを強行するしかないと思われる。

A トムラウシ遭難事故 再発!”7年前の事故を悲しむ家族の思い”
今回、遭難事故は、7年前の再発であり、誠に残念な事件です。
ガイドは、遭難事例を学んでいたか?新人への指導は?
ガイドの皆さん、中高年登山者の皆さん、下記の中日新聞時事をお読みください。



Bトムラウシ遭難事故1ヵ月後”遺族『真実知りたい』”
2009.8.14 付けの中日新聞は、1ヵ月後の家族の思いを下記のように伝えています。
クリック拡大でお読みください。

C 北海道大雪山系 トムラウシ山 大量遭難を考える

登山専門家の考察を一読されることをお奨めします。中高年登山の問題点が浮かび上がります。

8、トムラウシ山遭難再発防止のための編集者コメント

@登山の計画
・登山ツアー経営者:
このような縦走コースでは、必ず予備日を設定し、ガイドの判断で停留を可能にする。  また、停留後(予定変更後)の宿泊・航空運賃の負担分担を決めて募集する。

・ガイド:
企画コースの安全性について、問題点を事前に調べ協議する。

・ツアー参加者:
このような縦走コースで、予備日の無いツアー募集には参加しない。

A登山の実施
・登山ツアー経営者:
ツアー企画者、ガイドの安全教育を実施し、過去の遭難事例を学び再発防止に努める。

・ガイド:
コースおよびエスケープルートの下見・体験・低体温症予防知識・安全確保の戦略を立てる。

・ツアー参加者:
荒天で体感温度が氷点下の中を16時間行軍できる体力と装備が必要、
そのためには、低体温症予防知識も必要です。

B制度面での再発防止
・監督官庁(国土交通省、消費者庁&北海道庁):
この度の、遭難事故の再発防止にあたり、監督官庁は、登山ツアー会社任せにせず、十分な現状把握に基ずく、 関連法規の整備充実をはかり、登山ツアー会社を指導し、国民の安全を確保すること。
例えば、
募集要項に、・過去の遭難事例を記述する。 ・難コースには、予備日の設定を義務付ける。
安全確保に必要なガイドの資格制度の見直し、
ガイドには、GPS携帯、衛星携帯を与え気象情報・非常通信の手段を確保 など、

・避難小屋の増設:
中高年登山者が7・8月に2万人もが入山する大雪山系には、避難小屋の増設が必要、 数キロか歩行数時間間隔に設置する。(既に、北海道庁の動きが見られるが、早急に行動を)

C低体温症とは、その予防は、
北海道の医師で、登山家の低体温症のサイトをご覧ください

・日本登山ガイド協会
登山ガイド資格講習会(78000円)では、低体温症と、その予防を学習しているか?

D編集者の思い
編集者/JA2TKOは、過去に、10名ほどの山仲間を募集して、屋久島(宮之浦岳&縄文杉)・利尻岳・ 大雪山系縦走を計画実行した。その時、安全に楽しく目的を果たすには、どうしても予備日が必要と判断した。 それぞれに1日の予備日を設け決行した。その結果、何れの登山も何とか無事に終了し、楽しい思い出となった。

とりわけ、2007.6の残雪期の大雪山系・旭岳〜黒岳縦走は、何ヶ月もの事前調査結果から、旭岳温泉をベース基地に定め、 3連泊とし、荒天時の中止と翌日の再挑戦を前提に計画した。結果は、初日が好天で、旭岳山頂で最終判断し、 大雪渓を下り、北鎮岳経由で、黒岳を目指した。しかし、黒岳山頂に近づくと、ガスがでて視界が効きません。 ガスの中の黒岳下山で、ヒヤリが出ましたが、なんとか無事に層雲峡温泉に到着し、 最終のバスで旭岳温泉へ戻りました。
おかげで、翌日は、レンタカー3台で、望岳台へ出かけ、十勝岳登山を楽しむこが出来ました。

何故、層雲峡で宿泊しなかったのか?それは、予約してあれば、無理をして入山の恐れがあったからです。 ポピュラーなこのルートであっても過去に沢山の遭難事故が発生しています。 大雪渓でうずくまって動けなくなった女性の遭難記事を学んだからです。 夏山であっても北海道の山は、内地の真冬装備と余裕を持った計画が必要と判断したからです。

編集者の山行ではガイドを頼みません。それは、過去3回の山旅ツアーに参加しましたが、 何れのガイドも傲慢で、参加者の意見を聞きません。 おまけに、ガイドを予約するには何ヶ月も前の予約が必要といい、現実的で無いと思ったからです。 しかし、ガスにまかれた山中では、中高年登山者はガイドだけがたよりです。

編集者は、今回の事故と明治時代の日本陸軍が行なった八甲田山の遭難事故がダブります。 すなわち、何れも十分な装備で無い状態での人体実験と思えるからです。 事件が起きた後なら何とでもいえると思うかもしれませんが、危険を予知し行動するのがガイドの仕事です。 予定日までに下山するだけがガイドの仕事ではありません。

従って、ガイドの皆さん全員へお願いです。今回のトムラウシ遭難事故を深く反省し、中高年登山者の命を守るために ガイド自から深く反省し、今後のあるべき姿を定め、新しい判断基準(今までの悪習を断ち切る勇気)で行動し、 登山の安全確保に向けてのご活躍を願っています。

そして、登山ツアー会社は、ガイドの判断を尊重し、待遇も改善し、リスクを十分に認識し、安全第一の経営をお願いしたい。

ご意見は、
編集者のWeb site、『JA2TKO & B29』 のトップページからお願いします。 JA2TKO/2009.7.23


9、日本山岳ガイド協会特別委が中間報告・2009.12.8中日新聞

@ 『ガイド判断に甘さ』
ガイド協会特別委は、中間報告として、ガイドの低体温症に関する知識不足や判断の甘さを指摘、
主催者側のアミューズトラベルは、真摯に受け止め、
下記の中日新聞時事をお読みください。

10、日本山岳ガイド協会特別委が最終報告・2010.2.25 中日新聞

@ 『山岳ガイド レベルに応じ資格検討を提言』
ガイド協会特別委は、最終報告として、ガイドのレベルに応じた資格検討を提言し、 ガイドの責任を再三強調した。さらに。報告書は、旅行会社の責任にも言及し、 参加者にも『最終的には自己責任が基本』と警鐘を鳴らした。

11、トムラウシ遭難死、観光庁がツアー会社を「厳重注意」
    2010.4.2 読売新聞電子版(北海道発)

 大雪山系・トムラウシ山(2141メートル)で2009年7月、東京の旅行会社「アミューズトラベル」が企画した 縦走ツアーの参加者ら8人が死亡した遭難事故を受け、観光庁は同社を厳重注意とする行政指導をした。

 同社に対し、緊急時の連絡手段や装備品などツアー内容の点検、低体温症など危険情報の周知 危険を回避するための判断基準の設定などを実施するよう要請。 また、事故後の対応を再検証し、6月頃をめどに報告するよう求めた。

 さらに、同庁は業界団体の「日本旅行業協会」と「全国旅行業協会」に対し、 観光産業課長名の通達を出し、安全対策の向上に向けて「ツアー登山実施マニュアル」や、 ガイドの能力を客観的に評価できる指針を作るよう要請した。
(2010年4月2日 読売新聞)


《編集者コメント》
・大雪山遭難事件は、主催者、行政、ガイド、参加者を含めた有効な再発防止が望まれる。
・ガイドだけの問題としてはならない。今後、一層の再発防止の進展を望む。

12、『登山マニュアルなし』33% ・ 2010.5.24 中日新聞夕刊

・観光庁 『登山ツアー旅行会社調査』
下記の中日新聞をお読みください。


《編集者コメント》
・2010年の夏山シーズンが始まります。早く、改善実行しなければ、今年もまた再発事故が心配です。

アンケートの結果、業界の実態は、マニュアルなし、非正規ガイド任せ、ガイドと添乗員の役割分担も曖昧な旅行会社が 危険な縦走ツアーの募集をしていたことが明らかになりました。 観光庁は、調結果を踏まえ、関係全社に有効な対策を早急に実行するよう指導願いたい。

一連の報道読んで、死亡事故を起しても、行政は緊急意識に乏しく、業界の反応も低調のように思えます。 私は、既に、マニュアルは全社完備 充実し、ガイドはグローバルケイタイを備え、 その実行訓練の最中であると思っていました。未然防止に向けて、早急な対策実行を切望します。

13、『トムラウシ遭難から1年』 ・ 2010.7.9 中日新聞・朝刊

・中日新聞社は、トムラウシ遭難1年後の現地取材を行い、下記の記事を朝刊の社会面に大きく報じた。


《編集者コメント》
・中日のトムラウシ遭難1年後の現地取材によると、登山ツアー会社も参加者も縦走登山を避け、 現地泊日帰り1山の方向にシフトしているという。

これは、トムラウシの大惨事を反省し、縦走登山の危険回避行動の表れです。

予備日を考慮する傾向も芽生えているようです。このような記事を多くの登山者が共有し、 無謀なツアーには参加しないことを願っています。

14、『トムラウシ遭難から1年』 ・ 2010.7.15 中日新聞・朝刊

・中日新聞社は、トムラウシ遭難の悲しみ、怒りの1年,進まぬ対策、を朝刊の社会面に大きく報じた。


《編集者コメント》
・中日のトムラウシ遭難1年後の報道によると、登山ツアー募集では、難易度、危険回避判断基準のマニュアルを要請するも 法的拘束力はない。 また、アンケート調査では、ガイドが正社員は4%といい、まる投げツアーの実態は、変わらない。

15、『トムラウシ遭難から2年』 ・ 2010.7.31 中日新聞・朝刊

・中日新聞社は、遭難事故から2年後,”効果見えない再発防止策”を朝刊の社会面で大きく報じた。


《編集者コメント》
・中日のトムラウシ遭難2年後の報道によると、日本山岳ガイド協会は、ガイド3名の判断ミスと反省しているが、 関係する監督官庁、旅行業協会など指導的部署の反省は不十分で危機感に乏しく、当事者任せ(弱い者いじめ) で効果的な再発防止に至っていない。

16、『トムラウシ山遭難はなぜ起きたか・低体温症と事故の教訓』・・・山と渓谷社

・遭難事故から1年後, 表題の、登山専門家4名の執筆による、大量遭難の背景を検証する表題の図書が”山と渓谷社”から発行された。 今後のアミューズ社登山ツアーなどへの参加は本書を読んでからの行動を望みます。


《目次・概要》
・第1章 大量遭難 羽田治・フリーライター、山岳遭難など 
・・・15人の参加者と3人のガイド、アミューズ社のツアー募集から、 遭難、喜びのなかった生還までの全貌を検証し考察、

・第2章 証言 山崎勇・生存ガイド38歳 
・・・面識のなかった3人のガイド、生存ガイドの山崎勇氏の証言から、なぜ出発を強行したか、なぜ引きかえさなかったか 、生存ガイドは、事故後アミューズ社から軽はずみな言動はするな、と釘を刺された、一年間沈黙後の悲痛な証言、

・第3章 気象遭難 飯田 肇・ヒマラヤ氷河学術調査、日本山岳会
・・・遭難時の気象状況から、トムラウシ山遭難の問題点を考察、

・第4章 低体温症 金田正樹・整形外科医、ヒマラヤ登山、海外災害援助 ・・・
低体温症の基礎、トムラウシ山パーティーの低体温症、多様な病態など、低体温症の医学的考察、

・第5章 運動生理学 山本正嘉・登山の運動生理学研究者 
・・・気象、身体特性、体力、エネルギー消費と摂取の問題点を考察し、事故防止への提言

・第6章 ツアー登山 羽田治・フリーライター/山岳遭難 
・・・ツアー会社の山のリスク認識、安全配慮義務、旅程配慮義務、ガイドの資格問題、ツアー客の実態など、


《編集者コメント》・・・本書を読めば、アミューズ社縦走登山ツアーの問題点が一層明らかになる・・・

@アミューズ社のツアー企画責任は重大と思う。添乗員も付けず(歩ける添乗員がいないのか?)しかも再発、

Aガイドの判断ミスというが、彼らも犠牲者と思う。
 トムラウシ未体験の西原豊ガイド61歳(故人)に、丸投げでリーダー兼添乗員をさせたアミューズ社の責任は重大、

B遭難時の気象は、大雪山系では特異現象ではない、このような爆弾低気圧下での縦走強行は無謀、低体温症誘発、

C山小屋泊の縦走ツアーは、出発見送りなどは許されない企画のようだ、
 自社の後続ツアーが来る、飛行機、宿泊の再手配も必要、 ガイド兼添乗員の西原さん(故人)には停滞という選択肢はなかったと思う。

17、『トムラウシ遭難から3年』 ・ 2012.7.16 中日新聞・朝刊

・中日新聞社は、遭難事故から2年後,”遺族 募る怒り”を朝刊の社会面で大きく報じた。


《編集者コメント》
・中日のトムラウシ遭難3年後の報道によると、Amuse Travel社は、昨年末に犠牲者本人にダイレクトメールを送ったという。 これは、遺族ならずとも唖然とさせられる。3年間のうちには遺族へのお詫びもしたと思う。 しかし、ユーザー登録のリストから、もう二度と参加できない犠牲者名を削除することもなかった。 Amuse Travel社は、ダイレクトメールの発送も、山岳ガイドも丸投げか?、これは、Amuse Travel社に限ったことのようにも思えない。 現在の日本の経営者の心のなさを表わしていると思う。

未だに、十分な反省もない、このような会社のツアーへの参加は十二分な注意が必要と思う。2012.7.24

18、『アミューズトラベル(東京都)が、廃業』 ・ 2012.12.4 朝日新聞・社会、Asahi.com 記事抜粋

・アミューズトラベル、廃業へ 万里の長城遭難で信用失う

中国の「万里の長城」で日本人客3人が遭難死したツアーを主催した アミューズトラベル(東京都)が、廃業を決めたことが4日、同社への取材でわかった。 社会的信用を失い、事業継続は困難と判断した。会社は残し、遺族への補償や観光庁の事故調査に対応する。

アミューズ社は2009年、北海道・トムラウシ山で8人が遭難死したツアーも主催していた。 板垣純一総務部課長は「2度目の事故で社会的信用を失った。今後さらに落ち込みが予想される。 社会的な責任を取る意味もある」と話した。

アミューズ社は3日、旅行業の廃止届を国土交通省に郵送した。 20日付で廃業する予定で、全従業員約50人を解雇する。板井克己社長を含む役員3人は残り、
遺族に廃業や今後の対応を説明する。『ご遺族には真摯(しんし)に責任を果たしたい」としている。 従業員には廃業を伝えたという。

2012.12.7 編集者・抜粋転記


19、『トムラウシ遭難 書類送検』 ・ 2017.12.28 中日新聞・朝刊

・中日新聞社は、遭難事故から8年後,”8人死亡 元社長ら業務致死容疑”を朝刊の社会面で報じた。


《編集者コメント》
・アミューズトラベルの安全軽視が問われて8年が経過した。ムラウシ遭難事故は、夏山遭難では最悪規模の事故である。 北海道警察は公訴時効まで2年を切る中、現場にいなかった社長を刑事責任を問えるとの最終判断をした。

私に言わせれば当然と思えるが、再発防止の上で道警判断は正しいと思う。安全確保は企業の社会的責任でありトップの責任である。

しかし、災害は忘れた頃にやってきます。予備日の無い無謀な縦走ツアーには参加しない判断が望まれる。

2017.12.29 編集者・JA2TKO




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