滋賀県大津市
比叡山 848.3m
Dec 7. 2010

比叡の尾根から三上山(近江冨士)を望む

比叡山は、日本仏教の母山といわれ、延暦寺の堂搭伽藍が標高600m前後に広がっている。 今回のルートは、1200年の歴史を刻む参詣堂を登り、更に200m登山道を登り、南側の尾根を下るという。

一行15名の中には、観光地でもあり、安易な気持で参加した方もいましたが、全員無事に大比叡の峰に立ち、 展望所から琵琶湖を眺め、歴史を感じ、学び、根本中堂の巨大な欅の柱を撫でることが出来ました。 お楽しみください。

写真説明、
下山路の裳立山(もたてやま)キャンプ場の展望台から、14:07撮影


@コース案内: コースマップ累積標高差 ±822m
A登山口:大津市坂本・日吉神社
B総所要時間: 5時間30分/10Km


・登山口・日吉大社 9:51

日吉大社を出発し東搭本坂を進む。

今回のコースは、比叡鉄道(ケーブルカー)の南路を登り、 北路を下る。

入山の前に、 ”比叡山概要”を読んでください。



・琵琶湖 10:04

日吉大社脇の石段を上り、琵琶湖を眺める。

かって登った、近江冨士が偲ばれる。

・石段は続く 10:05

南禅坊の横を一直線に登る。

延暦寺の参道は下半分が石段、 上半分が概ね荒廃した林道となる。

随所に石碑やお堂が出現するも誰も見向きもしない。 やまびこは、歩くのが得意なのだ、

・延暦寺山門 11:21

入山して1時間30分で延暦寺の山門へ、

ここも素通りで、取材者は忙しい。



・根本中堂上 11:23

眼下に延暦寺の本堂・根本中堂、

さすがに立派な本堂です。ここだけは、石段を下り立ち寄る気配となる。

・根本中堂 11:30
本堂の前に全員無事に到着しました。

拝観したい人、そうでもない人、どうするか?

見かねた、拝観所の方が、登山者は拝観料不要とそっと告げる。 お陰で、全員仲良く、登山靴を脱いで、本殿を拝観できました。

本殿の仏像は、一段と下がって鎮座し、拝観者の座位の目線と同レベル、 『一隅を照らす』を教えとする天台宗の謙虚な心を思う。

・大比叡をめざす 12:17

境内は、2400h(2400町歩)で、かつ1200年の歴史が多くの堂搭、伽藍を配し、重要文化財も多い。 しかし、登山者がそれに付き合う余裕はない。

早々に、杉木立を進み大比叡をめざす。

・山頂エリア 12:27

NTTコミニケーション鰍フ比叡無線中継所のアンテナ群



・山頂エリア 12:29

朝日放送、関西テレビ 比叡山中継所のパラボラアンテナ群



・大比叡登頂記念 12:36

一等三角点を囲んで、15名全員でハイポーズ、

山頂は、杉木立が囲み展望は効かない。

・昼食 12:56
午後は曇り、風もでてきて、冷え込んできた。 風を避けての昼食です。

山頂には50mプールのような構築物が座す。 これは何だ、皆さんで想像したら、防火用水となった。 登山マップを見たら、大きな文字で防火用水槽とある。 上へ登って取材、空気抜きのパイプとマンホールの蓋を確認、

用途は、延暦寺の重要文化財の防火、根本中堂で火の気が上がれば、 20気圧の水が飛び出す。

・下山開始 13:09

杉木立の登山道を暫らく下ると鹿発見と騒ぐ、かなり下の方に確認、

更に急斜面の尾根を下り、ケーブルカーの延暦寺駅を目指す。

・延暦寺駅 13:47

駅からは琵琶湖の眺望は素晴らしい。休憩、

比叡登山は往復10Kmです。標高差800mは高齢者としては健脚向きです。 隊員の3名が、ケーブルカーで下山し、12名が自分の足で急な登山道を下りた。

・国宝とは? 15:13

延暦寺は、1200年の昔、伝教大師(最澄上人)により開かれ、後に、法然、親鸞、日蓮、道元・・・等の賢人が学んだ。

その教えを、一言で顕すと、写真の文字となり、人づくりに貢献している。 現代社会は、このような慈悲の心が一層必要と思う。

答: クリックして読む

お疲れさん、



《取材メモ》
今回の比叡山は、観光気分で入山した人もいた模様です。 しかし、実際は累積標高差±822mで、一部の隊員にはかなりハードであったと思う。 下山で、3名(男性)が自己判断でケーブルカーのお世話になった。安全第一でよかったと思った。

根本中堂を拝観して思う。大手自動車会社が、コンポン研究所を創設した。 コンポンは、目的により異なると思うが、研究者は、ここで修行すれば世のため、人のためのなると思う。

比叡の山並みは、湖南(草津市、守山市)からはよく見えますが、今回は、京都東IC経由で、麓の坂本へ直行し、 撮影の機会を逸した。

やまびこ川柳

”比叡山 登って見れば 近江冨士” 三上山を3回登った 編集者

皆さん、Friendさん、お元気で




****《2010年度 山行プラン&記録 へ戻る》****