正木が原風景・デジカメ絵画モード撮影
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大台ヶ原は、奈良県吉野郡と三重県多気郡に跨る秘境で、吉野熊野国立公園内に位置し、特別保護地区に指定される。
深田久弥によって「日本百名山」の一つとされ、日本百景、日本の秘境100選にも選ばれている。
最高点の日出ヶ岳は標高1694.9 mで三重県の最高峰である。
一帯のハイキングエリアは、西大台地区(入山制限)と東大台地区(入山フリー)で二分され、
一帯の標高は、約1500mから1700mで緩やかな起状の続く台地で、日本有数の多雨地帯という。
そこは、自然保護の実験場で、現地のビジターセンターと
『大台ケ原-Wikipedia』
などで詳しく紹介される。
今回の大台ケ原ハイクの参加者は14名、前月の台風12号がもたらしたアクセス路崩壊・迂回もあり、往復11時間のバス旅行となる。
したがって、東大台地区の回遊コース約9Kmを6Kmに短縮しての高齢者向きらくらくハイキングとなった。
やまびこ会の大台ケ原ハイク取材記をご覧ください。
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写真説明、
正木ヶ原風景・Nさん撮影、13:30、絵画モードとは、デジタル処理で芸術的画風の撮影モード、
カメラ:カシオEXILMニューモデル
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@コース案内:
大台ケ原回遊コース(近鉄てくてくまっぷpdf)
A出発:大台ケ原ビジターセンター前P
B大台ケ原ハーフコース(東大台)・総所要時間: 3時間28分/約6Km
・大台ケ原ビジターセンター着 11:21
豊田市水源公園Pを6:00発、
高速道路は順調でしたが、台風12号被害でR169号の川上村役場手前で
杉山崩落、
対岸を迂回、片側通行の渋滞、旧道迂回などもありスリリングな山岳バス旅行となる。
このアクセス難で、天気良好なれどハイカーの車は見当たらない。
・入山 11:37
大幅な遅れもあり、回遊コースを短縮し、日出ヶ岳、正木峠、尾鷲辻からショートカットでビジターセンターP戻るコースとし、
早々に出発した。
・鹿の食害対策 11:41
編集者の大台ケ原訪問は3回目です。以前は、金網でしたが今回は樹脂製の網が採用されていました。
環境庁も少しは進化するようです。
・日出ヶ岳 11:59
散策路を20分程進むと案内板、右手の丘が日出ヶ岳、
この少し先の木道階段を上ると三重県の最高峰です。
・東大台風景 12:05
強風による倒木、鹿の食害で枯れることもなくたくましい。
しかし、山頂付近は全滅なので早々に白骨になるかも、
下枝と笹の葉は鹿が食べるので風通しはよい。
・東大台風景 12:05 Nさん撮影
(絵画モード・弱)
絵画モードを強にすると一層油絵のようになるという。
・大峰山系 12:15
展望台からの眺め、
・尾鷲湾ビュー 12:18
展望台からの眺め、
・昼食 12:40
外気温度は、11℃、風を避けての昼食タイム、
・山頂の紅葉 12:42
今年の紅葉は、10月の台風12号による塩害で葉が変色し
きれいでないと、ビジターセンターのスタッフはいう。
・日出ヶ岳展望台 12:43
何故、山頂は禿山になったのか? 人間は、鹿のせいにする、鹿は、ハイカーが多すぎると思うかも、
・登頂記念 12:49
入山から30分で登頂、やまびこ会最速記録、全員余裕でニッコリです。
・正木峠へ 12:58
木道を下り、その先の丘が正木峠、そのまた奥が、正木が原です。
・ブラウジングライン 13:07
説明版を読んでくださいね。
コースの所どころにこのような環境説明板がある。
・正木ヶ原 13:37
正木が原は、トウヒの白骨が累々と横たわる。
かっては、トウヒの原と思うのだが、正木が原という、
好奇心旺盛な会員が正木というのは木の名前か?スタッフに尋ねる。
スタッフは、正木という木はない、場所の名前という。
・大台ケ原の現状 14:39
森の衰退のメカニズムを説明する。
何れも、自然現象であり、人間はどうすることも出来ないのだ、
環境庁は、鹿の侵入を防ぐ柵を作り、樹木の植生を調べている。
そもそも、人類がもたらした自然破壊が、巡り巡って現状があるのだ、
・人間のオオカミ絶滅による鹿増説、
・牛肉が出回り、鹿捕獲減説、
・台風倒木笹増による鹿増説
鹿は、日本中で増えているそうだ、鹿は、受難の時代を乗り越えたのだ、
・ビジターセンター 14:49
東大台をショートカットで巡る、所要時間は、3時間28分です。
センターのスタッフに挨拶をし、館内を覗き、早々にバスに乗り込む。
夕食は、亀山SAの”すき屋の牛丼”を瞬時に食べる。それでも、帰豊時間は21時を過ぎた。
お疲れさん、
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《取材メモ》
今回のデイサービスは、早朝6:00から15時間に及びます。ドライバーのKさんお疲れさんでした。
取材記者の大台ケ原訪問は3度目です。何れもビジターセンター到着はお昼近くになったように記憶しています。
大台は、奈良市からでも2時間半かかったという。それほどに秘境です。
私は、出発3日前に川上村役場に電話で台風による道路崩壊などを尋ねた。
スタッフは、役場の近くでの崩落を説明し、迂回路で何とか行けるが時間はかかるという。それを取材するのも目的の一つです。
吉野川の谷は深い、ダムを造っても使えないほどに厳しいという。今回のようにダムサイトの杉山は崩壊します。
ダムへの貯水は、山肌に浸み込み家々は傾き怯え集落ごとの移住の跡が生々しい。
吉野川の源流は大台ケ原です。そのすぐ下流の谷間の村々は、平地はなくコメなど出来ません。
杉を植え、育て、筏で下し命をつないだという。
それらの生活の跡がダムの底に顔を出していました。川沿いの集落の跡が偲ばれます。
現在の生活道路は、そこから数十メートル上の急斜面を削った舗装路です。
その側道の様な所が現在の生活の場所になっていました。民家も、役場も、農協も、道の駅も並びます。
その直ぐ傍の杉山が崩壊していました。どこが崩れても不思議はないように思われた。
この様なエリアに、道路崩壊がなければ、京阪神から、中京から連日大型バスでのデイツアーが入ります。
当日、もしも、大型バスが運行したら大渋滞となり終日バスの中です。
旧道は、狭く大型は無理なので、当分観光バスは自粛していると思われた。
やまびこ川柳
”大台で 足疲れずに アゴ疲れ”・・・バスの中で11時間しゃべり続けたゲスト
”がけ崩れ 自然の保護に 役立つか”・・・効果確認中の環境庁
皆さん、Friendさん、お元気で
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