奈良県吉野郡川上村
大台ケ原ハイキング 1695m
Oct 4. 2011

正木が原風景・デジカメ絵画モード撮影

大台ヶ原は、奈良県吉野郡と三重県多気郡に跨る秘境で、吉野熊野国立公園内に位置し、特別保護地区に指定される。

深田久弥によって「日本百名山」の一つとされ、日本百景、日本の秘境100選にも選ばれている。 最高点の日出ヶ岳は標高1694.9 mで三重県の最高峰である。

一帯のハイキングエリアは、西大台地区(入山制限)と東大台地区(入山フリー)で二分され、 一帯の標高は、約1500mから1700mで緩やかな起状の続く台地で、日本有数の多雨地帯という。 そこは、自然保護の実験場で、現地のビジターセンターと 『大台ケ原-Wikipedia』 などで詳しく紹介される。

今回の大台ケ原ハイクの参加者は14名、前月の台風12号がもたらしたアクセス路崩壊・迂回もあり、往復11時間のバス旅行となる。 したがって、東大台地区の回遊コース約9Kmを6Kmに短縮しての高齢者向きらくらくハイキングとなった。

やまびこ会の大台ケ原ハイク取材記をご覧ください。

写真説明、
正木ヶ原風景・Nさん撮影、13:30、絵画モードとは、デジタル処理で芸術的画風の撮影モード、
カメラ:カシオEXILMニューモデル



@コース案内: 大台ケ原回遊コース(近鉄てくてくまっぷpdf)
A出発:大台ケ原ビジターセンター前P
B大台ケ原ハーフコース(東大台)・総所要時間: 3時間28分/約6Km


・大台ケ原ビジターセンター着 11:21

豊田市水源公園Pを6:00発、

高速道路は順調でしたが、台風12号被害でR169号の川上村役場手前で 杉山崩落、 対岸を迂回、片側通行の渋滞、旧道迂回などもありスリリングな山岳バス旅行となる。

このアクセス難で、天気良好なれどハイカーの車は見当たらない。

・入山 11:37

大幅な遅れもあり、回遊コースを短縮し、日出ヶ岳、正木峠、尾鷲辻からショートカットでビジターセンターP戻るコースとし、 早々に出発した。



・鹿の食害対策 11:41

編集者の大台ケ原訪問は3回目です。以前は、金網でしたが今回は樹脂製の網が採用されていました。

環境庁も少しは進化するようです。

・日出ヶ岳 11:59

散策路を20分程進むと案内板、右手の丘が日出ヶ岳、

この少し先の木道階段を上ると三重県の最高峰です。

・東大台風景 12:05

強風による倒木、鹿の食害で枯れることもなくたくましい。

しかし、山頂付近は全滅なので早々に白骨になるかも、

下枝と笹の葉は鹿が食べるので風通しはよい。

・東大台風景 12:05 Nさん撮影
(絵画モード・弱)

絵画モードを強にすると一層油絵のようになるという。



・大峰山系 12:15

展望台からの眺め、



・尾鷲湾ビュー 12:18

展望台からの眺め、



・昼食 12:40

外気温度は、11℃、風を避けての昼食タイム、



・山頂の紅葉 12:42

今年の紅葉は、10月の台風12号による塩害で葉が変色し きれいでないと、ビジターセンターのスタッフはいう。

・日出ヶ岳展望台 12:43

何故、山頂は禿山になったのか? 人間は、鹿のせいにする、鹿は、ハイカーが多すぎると思うかも、



・登頂記念 12:49

入山から30分で登頂、やまびこ会最速記録、全員余裕でニッコリです。



・正木峠へ 12:58

木道を下り、その先の丘が正木峠、そのまた奥が、正木が原です。



・ブラウジングライン 13:07

説明版を読んでくださいね。

コースの所どころにこのような環境説明板がある。

・正木ヶ原 13:37

正木が原は、トウヒの白骨が累々と横たわる。

かっては、トウヒの原と思うのだが、正木が原という、 好奇心旺盛な会員が正木というのは木の名前か?スタッフに尋ねる。

スタッフは、正木という木はない、場所の名前という。

・大台ケ原の現状 14:39

森の衰退のメカニズムを説明する。

何れも、自然現象であり、人間はどうすることも出来ないのだ、

環境庁は、鹿の侵入を防ぐ柵を作り、樹木の植生を調べている。

そもそも、人類がもたらした自然破壊が、巡り巡って現状があるのだ、

・人間のオオカミ絶滅による鹿増説、
・牛肉が出回り、鹿捕獲減説、
・台風倒木笹増による鹿増説

鹿は、日本中で増えているそうだ、鹿は、受難の時代を乗り越えたのだ、

・ビジターセンター 14:49

東大台をショートカットで巡る、所要時間は、3時間28分です。

センターのスタッフに挨拶をし、館内を覗き、早々にバスに乗り込む。

夕食は、亀山SAの”すき屋の牛丼”を瞬時に食べる。それでも、帰豊時間は21時を過ぎた。

お疲れさん、



《取材メモ》
今回のデイサービスは、早朝6:00から15時間に及びます。ドライバーのKさんお疲れさんでした。

取材記者の大台ケ原訪問は3度目です。何れもビジターセンター到着はお昼近くになったように記憶しています。 大台は、奈良市からでも2時間半かかったという。それほどに秘境です。

私は、出発3日前に川上村役場に電話で台風による道路崩壊などを尋ねた。 スタッフは、役場の近くでの崩落を説明し、迂回路で何とか行けるが時間はかかるという。それを取材するのも目的の一つです。

吉野川の谷は深い、ダムを造っても使えないほどに厳しいという。今回のようにダムサイトの杉山は崩壊します。 ダムへの貯水は、山肌に浸み込み家々は傾き怯え集落ごとの移住の跡が生々しい。

吉野川の源流は大台ケ原です。そのすぐ下流の谷間の村々は、平地はなくコメなど出来ません。 杉を植え、育て、筏で下し命をつないだという。 それらの生活の跡がダムの底に顔を出していました。川沿いの集落の跡が偲ばれます。

現在の生活道路は、そこから数十メートル上の急斜面を削った舗装路です。 その側道の様な所が現在の生活の場所になっていました。民家も、役場も、農協も、道の駅も並びます。 その直ぐ傍の杉山が崩壊していました。どこが崩れても不思議はないように思われた。

この様なエリアに、道路崩壊がなければ、京阪神から、中京から連日大型バスでのデイツアーが入ります。 当日、もしも、大型バスが運行したら大渋滞となり終日バスの中です。 旧道は、狭く大型は無理なので、当分観光バスは自粛していると思われた。

やまびこ川柳

”大台で 足疲れずに アゴ疲れ”・・・バスの中で11時間しゃべり続けたゲスト

”がけ崩れ 自然の保護に 役立つか”・・・効果確認中の環境庁

皆さん、Friendさん、お元気で




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