岐阜県郡上市(旧明宝村)/font>
烏帽子岳・1625.3m 
Oct 16. 2012

気良烏帽子岳山頂から白山遠望(クリック拡大)

烏帽子岳(えぼしだけ)という山名は全国各地にあります。 この度は、郡上市の明宝スキー場の左奥にある烏帽子岳です。

この山は、地図にはありますが、市販のガイドブックでは見当たりません。 それは、山域が私有地であり、かつ登山口へのアクセスは徒歩で私有地の林道を5.5Km 歩きます。

やまびこ会は、出かける前に現地の”めいほう高原自然体験センター”の責任者に相談し、現地責任者から登山マップを入手して出かけました。

そのマップとWeb 情報から、山頂へ至るまでに、分岐が11ヶ所以上あり、かつ標識はないという。そこで、カシミール3D でルート解析を行うと 往復15Km,累積標高差 ± 1033m です。

取材記者は、全員無事に登れるか少し心配になりましたが、一行の頑張りを取材しましたので報告します。

写真説明、
気良烏帽子岳山頂から北西約40Km の白山を眺めるやまびこカップル。左手前が、鷲ヶ岳1672m, クリック拡大で、中央奥のピークが白山御前嶺と剣ヶ峰、・12:56 撮影(拡大写真は、Nさん撮影)


@コース案内: マップ(カシミール3D) &  ルート断面図
A登山口:めいほう高原自然体験センターP
B総所要時間:6時間30分/距離:往復15Km・累積標高差 ±1033m(往復26500歩)


・出発 8:46

めいほう高原自然体験センター前Pを出発する先導の同センター所長のSさんとやまびこ会の一行、

・林道入り口ゲート 8:53

めいほうスキー場を抜け、林道へ、

ゲートには、『社有林につき関係者以外の立ち入り禁止・三井農林株式会社』の標識、

一行は、マップを確認し、会長の判断で、烏帽子岳登頂(18名)と林道往復(2名)に分かれてスタートする。

・水沢上林道を行く 9:13

沢沿いの林道をしばらく進む。

取材記者は、烏帽子岳登頂組(健脚と準健脚者)の後に続く、

・分岐 9:25

分岐は多く、標識もないと聞いていたが、

中高年が大勢来ると聞いたセンター長は心配となり、 前日にこのような分かり易い標識をすべての分岐に設けた。

一行は、大助かり、感謝、感謝です。

しかし、折角準備した詳細地図も見ないでどんどん早くなる。分岐では、多少頭を使わないとボケが進むのだが、

・林道 9:55

私有林には、昭和27年植林の標識、カラマツ、杉、桧など半世紀余の成長を眺める。

当時は村営の山か、村民の私有地で村人が協力して植林をしたと思う。

・烏帽子の嶺 10:23

林道を北周りで1時間30分程進み烏帽子の高嶺を確認、

前方尾根の左ピークが気良烏帽子岳、右が烏帽子岳という。

・林道の秋 10:24 ・N さん撮影

青い空に紅葉が映える、



・登山道入り口 10:39

ここが、分岐7です。

標識のお蔭で、迷うこともなくすんなりと到着、標識さんありがとう!

・分かり易い標識 10:40

ここから、山頂までの標高差340mを健脚先頭に突き進む、


・登山道 11:03

登山者は、少ないというが、笹などよくの刈込んである。

露払いは、やまびこ会の健脚Sさん、その後に取材記者が続く、

どの様な速度で登るかを確認するのも取材記者の役目なのだ、

順調な足取りであったが、汗ばむ記者をヘボハチの集団が襲った。 被害は、左手の人差し指、右手の手の肯の2ヶ所刺された。

女性隊員が、すかさず塗薬を手渡す、お蔭でちくちくするが、大事に至らず取材を続行できた、ありがとう。

・ブナ林 11:30

尾根の分岐に近づくとブナの黄葉も、


・ダケカンバ 11:31 ・N さん撮影

足元にネマガリタケ、仰げば烏帽子の秋



・カエデ ・N さん撮影

N さんは、写真撮影優先でマイペースで登った、お蔭で烏帽子の紅葉は素晴らしいのだ。

・尾根上分岐 11:40

左、気良烏帽子、右、烏帽子



・山頂の紅葉 11:47 ・N さん撮影

黄葉のはしりですが、結構美しいものも、

・山頂の標識 11:51

烏帽子岳の標識です。

何故か、山頂4m?ほどの高さの枝にかかる、積雪期に掛けたか?



烏帽子山頂風景 12:14

山頂から、めいほうスキー場のコース上部を眺める、



・昼食 12:02

烏帽子岳の山頂の様子です。



・烏帽子記念 12:31

登頂希望者16名全員が無事に登頂、



・背の低い三角点 12:36

烏帽子岳山頂には、三角点とその横に国土地理院の標識が建つ、

一行には、下山開始約束時間の13:00が迫る。

早々に、気良烏帽子経由での下山体制に突入した。

・気良烏帽子の紅葉 12:51
・N さん撮影

山頂のドウダンと周辺の紅葉、

気良烏帽子は、尾根の舳先で、見晴らしが良い。 当日は、天気も良く40Km 西北の白山が雲間に浮かんだ(トップの写真参照)

・気良烏帽子記念 13:03

周辺の山々を眺め、 かって登った、石徹白から銚子ヶ峰、白山に続く尾根が思われ、 鷲ヶ岳が目前に迫る。

13:00の下山時間となる。高速下山開始、取材記者忙しい、



・気良烏帽子展望 13:04

南に、郡上の山並み眺め、高速下山となる。

・下山路 13:10

烏帽子の登山路は、概ね直線です。

その標高差340m を早足で一気に下りました。

・下山終了 13:45

気良烏帽子から約2Kmで、所要時間は41分、

皆さん、まだまだお元気のようです。



・林道南回り 14:03

下山は、センター長お奨めの林道南回りです。

沢沿いの烏帽子山麓を颯爽と歩きます。林道も地道でハイキング向きです。

・シカ 14:32

先を行くTさんが、シカを見つける。

山側のカラマツ林に大きな黒い物体、一瞬クマか?と思ったが、動き出したのではっきり見えなかった。

取材記者、数枚写真を撮り確認すると熊ではなさそう。黒っぽい大きなシカ、

・ブナの巨樹 14:41・Nさん撮影

明宝の森は豊かです。豊富な貯水は沢を潤し、みどりを育みます。

黄葉の時期に新緑のような風景でした。

・西俣川のせせらぎ 14:42

この林道は”せせらぎ林道”と名付けたい。

センター長お奨めの下山ルートは登山の疲れを癒します。



・下山 15:17

お世話になった”めいほう高原自然体験センター”です。

責任者へのお礼のあいさつで、ところで、分岐の方向指示板は今後どうしますか? と聞いて見ました。当分残置して様子を見るそうです。

烏帽子への入山者はどのくらいいますか?、土日に少し登るといい、入山者はセンターに一言挨拶をしてほしいと言われました。 理由は、無事下山が心配となるためです。



・めいほうスキー場風景 15:20

皆さん、お疲れ様でした。バスに乗り込む前のスキー場風景です。 一行が登った烏帽子岳は、左手前の山の奥でここからは確認できませんでした。

ここは、”めいほうスキー場ゲレンデマップ” によると、ここから標高1600m の山頂へと6本のリフトが伸びる標高差700m の素晴らしいスキー場です。 写真の広場は、その集客力を誇る広大な駐車場、

スキー場は、バブル期に村を上げて建設したと思われます。”もりっこはうす”を中心に、諸施設が立ち並ぶ、この風景を見て、 日本の若者が大勢スキーを楽しめる社会に戻れることを期待してバスに乗り込んだ。

おわり、



《取材メモ》
今回の登山に参加し、取材して、

1、林道
登山者は、一般に林道歩きを嫌い、車で奥地の登山口へ向う。

この度の、林道往復11Km は季節もよかったと思いますが爽快であった。中高年にとってはむしろ快適であったと思う。

特に、シカにも遭遇した”せせらぎ林道”は私有地ですが明宝高原の自慢のコースとしても良さそうに思われました。 高齢者は、林道がちょうどよいかも、

2、グループ登山
やまびこ会のグループ登山は、隊列をなしての全員登頂を目指していましが、今回は、高齢者2名が林道限定のハイキングとなった、

一方、新入会者はまだまだ若く元気があります。全員の登頂を目指せば、高齢者のテンポに合わせるか、 超一般コースを選ぶか、時間をかけるしかありません。 取材記者は、登頂組では最高齢者になってしまいましたので、今後どうするか悩ましい。

3、ヘボ蜂
取材記者は、烏帽子の急登でヘボ蜂に襲われた、何故か反省します。

先導のSさんの後に続いた、彼が通った時にヘボ蜂が気付き舞い上がった、そこへ黒いカメラをぶら下げ 両手で覆い、汗をかきかき高齢者が来た。蜂は、黒いものを襲撃する習性があるという。 私の両手が刺されたのは極自然の出来事であった。

下山時は、そこを通るときは、カメラをバックに隠し通過した。私にとっては、久しぶりの自然体験であった。

やまびこ川柳

”烏帽子岳 林道歩き だけが良い”・・・やまびこ高齢者一同

”私有地は 入山許可が いるのかな”・・・遠来の登山者、

”関係者 ハイカーなども 含みます”・・・そう願う、地元の登山者、




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