岐阜県山県市(旧、伊自良村・いじらむら)
釜ガ谷山・696m & 淡墨桜観光
Apr 16. 2013

伊自良・釜ガ谷山 風景

釜ガ谷山は、伊自良川源流域で、麓の古刹”甘南美寺”と共に旧伊自良村の自慢です。 近年は、山県市となりましたが、市の名山に数えられ、伊自良湖と共にアウトドアーフィールドとして市民に親しまれる。

やまびこ会としては、花見の好機を狙って、春山半日登山を計画した。

午後は、やまびこ観光に急遽変身し、根尾谷の淡墨桜を訪ね、一行12名は、有意義なハイキングとなった。

写真説明、
伊自良集落の県道 R91 から釜ガ谷山風景、下山後 14:29撮影


@コース案内: マップ & コース断面(名古屋200山抜粋)
A登山口:伊自良キャンプ場P
B総所要時間:5時間/距離:往復 約6.5Km・累積標高差 ± 654m(14,000歩)


・登山口 9:11

伊自良キャンプ場Pに到着した一行12名、

出発に備え掲示板を眺める隊員の様子、

・伊自良キャンプ場入口 9:14

取材記者は、準備不足であったが、管理人に挨拶をすると、 登山届けは出したかと詰問された。

バスの中で受け取った参加者名簿に、追加の2名を含めたフルメンバーの届を持参していたので、 すぐさま手渡し、すでに入山した人数を聞くと2名と即答した。

彼は正しく、キャンプ場&登山者の管理人であり、われわれの行動を注視していたようだ、

・奥ノ院コース 9:22

往路は、麓の古刹”甘南美寺”の奥ノ院経由で山頂を目指す。



・奥ノ院コース 9:45

分岐から先は、このような急勾配となる。



・石仏 10:00

奥ノ院への道すがら、阿修羅像のような腕三本の石仏が次々に出迎え、往時の、村人の願いが聞こえそう、



・展望台 10:06

ミゾレ谷分岐の展望台で、小休止、

ご覧のように、樹木が育ち展望きかず。

・三面石仏 10:18

石仏には、東浦村中、廿九番の文字が刻まれる。

仏は、右へ少し歩いたようだ、

石仏の寄進は、近郷の村々と個人名です。

・奥ノ院到着 10:27

ここが、甘南美寺の奥ノ院です。

左手前に、小屋があり、かっては、ここで大釜で飯を炊き、三日三晩雨乞いをしたという。

伊自良村は、山はあっても、川があっても水の乏しい寒村であったようだ。

雨乞い用の飯炊き釜が谷の上にあるので、”釜ガ谷山”の名がある。

これは、下山後に私が管理人から聞いた山名の謂われ、

・行者岩(下) 10:39

奥ノ院コースは、甘南美寺の修験道、ここが、唯一展望の利くポイント、



・行者岩(上) 10:41

目を凝らすと、金華山の岐阜城が遠望できるとガイドブックにある。

当日は、近くの集落と里山に春霞が棚引く、



・竜神コース分岐 11:08

ここから、山頂まで、あと10分、

小休止



・ミツバツツジ満開 11:14

花と共に、葉が三枚づつ出るのでその名がある。



・最後の登り 11:22

京都の地下鉄の階段に、一段毎のダイエット効果 0.1Kcal の数値が表示され市民が活用するという。

我々は、標高差で約500m登ったので、20cm の階段を2500段相当となり、250Kcalのダイエット効果が期待できる。

取材記者の昼食は、コンビニのパン2ヶで、600Kcal、それでも帰宅後の体重計指示値ではダイエット効果は確認できない。


・山頂の展望 11:26

山頂は、杉が大きくなって展望は十分ではありません。

これが、唯一の展望で、東南に伊自良の集落を確認、伊自良湖はその手前で木立に遮られる。

この山域に降った雨は、伊自良川を下るが、ほとんどが地下水となり、村の下をくぐりぬけたという。

その地下水をくいとめる灌漑用の伊自良湖が1956年に完成し、伊自良の農地は豊かになる。



・ランチタイム 11:45

山頂には、千把小屋(せんばこや)がある、中に入ると、近郷の小学生が登った記念の掲示物がいっぱいです。

小屋の謂れは、薪を千把焚いたことに因む、

・登頂記念 12:07

2時間15分で、12名全員無事に登頂、



・インテリジェント基準点 12:15

美濃の三角点もIC タグ が埋め込まれた。国土地理院もデジタル化が進む、



・山県さくらちゃんデビュー 12:16

山県市は、デジタルプリンターで市の3名山を紹介する。

他にも、舟伏山、相戸岳がある。

・下山 12:21

下山は、分岐から竜神コースを辿る、



・アカヤシオ 12:30



・竜神コース 12:33

明るく、快適な下山、花を愛でる余裕が出てきた。



・真っ直ぐ伸びるスギ 12:55

クリックして、

スギの名前の謂われを確認くださいね。



・竜神の滝? 13:28

この滝の水も伊自良川へ注ぐ、貴重な水源、



・釜ガ谷雨乞いの森 13:39

林間学校用の広場に出る、

沢の対岸を辿るコースは、豪雨による登山道崩壊で侵入禁止のため、ここから林道を下る。



・合流点 14:01

後は、一本道をキャンプ場へ、

・キャンプ場へ下山 14:06

管理棟の裏に、伊自良川が流れる。
その流れはここで地中に消える、しかし、直ぐ下流の伊自良湖には豊富な雪解け水がある。

今朝あいさつした、管理人へ無事下山を報告した。

ここで、彼に山名の謂れを聞いてみた、彼は、その謂れをすらすらと説明した。

聞くことは楽しく、話すことも、知ることも楽しい。ありがとう。

お疲れさん、登山の部おわり、



根 尾 谷・淡 墨 桜 観 光


・うすずみ公園マップ 15:01

うすずみ観光バスPから、ここまでは土産店が居並ぶ、

およそ35年ぶりの再訪、一大観光地に驚く、





・さくら名所100選の地銘板・ 15:13

立派な銘板は、寿命1000年以上OK,
老木の寿命は?

平成2年3月3日、財団法人 日本さくらの会 の文字、

・巨大な根回り 15:17

19.1m は、樹齢1500 年の王者の貫禄十分

しかし、接ぎ木から見ればそこは大地のよう、

・国定天然記念物説明 15:25

この石碑もご立派、



・説明文 15:17

ご一読を!

千代に其の名を栄盛え止むる

・能郷白山 15:25

うすずみ公園前の民家の庭先から残雪の能郷白山を眺める、

能郷白山は、やまびこ会未踏峰、岐阜県側からはアクセス難、福井県側からは一般コース、

・やまびこ観光バス 15:28

居並ぶ観光バスの横に誘導された
”やまびこ観光”右側

土産店には、うすずみタクワン、うすずみシイタケ、アイスクリームはサクラアイス、・・・

淡墨桜観光、 おわり、



《取材メモ》
今回の登山に参加し、取材して、

1、参加者の減少
会員の高齢化もあり、年々参加者は減少の傾向です。 会長からも、友人を誘ってほしい旨の異例のメールが入る。

今回は、当初の参加者は、10名、追加募集でなんとか12名確保となった。

半日登山となり、魅力がなくなったか? しからば、メニューを充実し、今回のような山行は、当初から『釜ガ谷山&淡墨桜観光』として企画・募集すれば 参加者は増えないか?

旅行会社も、あちこち巡るツアーを企画する。

2、古刹・甘南美寺&伊自良湖
この度の山行では、登山口の近くに 古刹・甘南美寺 伊自良湖 があった。しかし、誰も訪れようとは言わなかった。取材記者も気付かず素通りとなった。

何故か、
デイケアーバスの乗客は、登山以外のことには関心がなさそうです。今後は、全員が事前に調べて、意見を出し合って”やまびこ観光”のメニューを 充実させればやまびこの魅力アップにならないか?いろいろ巡ればデイケアー効果大、

3、やまびこ川柳

”やまびこの アフター観光 期待する”・・・参加者一同

”山名の 謂れが分かり 晴れ晴れと”・・・取材記者




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