長野県王滝村
御嶽山・3067m &お鉢めぐり
Aug 8.20 2013

剣ヶ峰に立つ、やまびこ会の健脚隊員・

御嶽山は、歴史ある信仰登山の聖地であり、やまびこ会にとっては、各地の山から再三眺め崇めた山である。

山行実績は、2000年以来、今回は5回目の挑戦ですが、全員での剣ヶ峰登頂は2006年のみ、今回の天候は曇り、 参加者21名の全員登頂は無理と判断し、目標地点を王滝山頂と剣ヶ峰の2班に分かれスタートした。

しかし、田の原高原を進み、勾配がきつくなるにつれ、隊列はばらけ、それぞれのペースで目標地点を目指した。

従って、今回の取材記は、編集者自身の足取りとなった。

写真説明、
昼食後天空のガスが抜けたので、再度剣ヶ峰に上がり、天候の回復を期待する健脚隊員、13:00撮影


@コース案内: 登山マップルート断面御嶽山登山マップ
A登山口:田の原P
B取材記者の総所要時間:8時間10分/距離:往復 9.6Km・累積標高差 ± 1090m(22,000歩)


・田の原登山口 8:58

豊田市を5:00に出発し、準備を終え、御岳神社の鳥居をくぐる。

山頂は雲の中、

・山岳マラソンを告げる看板、 9:03

入山間もなく、8/25に御嶽山岳マラソンがあるという。

行く手は、ガスが垂れ下がる、天候の回復を祈りながら暫く先頭を歩く、



・岩石路 11:01

一時間経過後、八合目付近の登山路の様子です。進むに連れ勾配がきつきなる。

一部の健脚は視界から消えた。急ぐことはないのだ、ヨーロッパの諺に『ゆっくり行くほど、遠くまで行ける』と話しながら進む。

・八合目石室 10:18

Nさんのテンポで、一歩一歩のぼる。

石室の中を覗く余裕はない。



・山麓のダケカンバ 10:26

山麓一帯は、ハイマツとダケカンバが生息している。

そこは、雪崩が起きない程度の勾配と思える。



・振り向くと 10:38

田の原Pが登山者を見守る。

1時間40分が経過、半分ほど登ったようだ、しかし、隊員の姿は前後に一人づつしかいない。

・九合目 10:54

Kさんと、暫くテンポを合わせる。



・御嶽山登山マップ 11:39

王滝山頂直下の案内板です。

ここまで、Nさんのテンポで登る。しかし、彼の足の動きが止まってはまた止まる。

このテンポでは、剣ヶ峰まで行けないと判断し、先を急ぐ、

単独で王滝山頂に着くと、Mさんが待っていた。あなたは14番目と告げ、ここから引き返すという。 私は、取材があるので、休憩なしで剣ヶ峰を目指した。

・剣ヶ峰山荘到着 12:16

6年前の到着時間は、12時頃であったので、少しの遅れであった。

山荘を覗くと、うどん、カレーなどのメニューは何れも500円と下界並、登山者は山荘前のベンチで弁当を食べていた。

早速、83段の石段を登り、健脚隊員の待つ剣ヶ峰へ、

・取材記者登頂記念 12:22

先着の健脚隊員は、全員山頂に留まり、食事前であった。 一部の隊員は、取材記者が登ってくるのでびっくりし、13番目の登頂者たという。

周辺を眺めると、ガスが湧き視界は効かない。



・Friend O さん登頂記念 12:22

彼は、以前から御嶽登山の機会をうかがい、今回の、やまびこ会へのゲスト参加で念願の初登頂となった。

おめでとう!

・山頂の標識 12:24

どなたが掛けたか?霊山に似合うような、似合わないような新しい標識、



・剣ヶ峰記念 12:53

剣ヶ峰山荘前のベンチで昼食を摂り、早速記念写真を撮る。一時も休む暇がない。

登山中は、雨模様のガスで心配したが、一変し、天空に青空がのぞく、

全員、午後は晴れの天気予報を期待し,再度83段の石段を登り、剣ヶ峰に立ち、お鉢めぐりとなった。




・お鉢めぐり 13:41

御嶽奥社の横を右に進み、急な崖を下り、険しそうな山域へ突入した。

誰もいない、あとは先導者のTさんと白丸を頼りに進む。



・岩稜帯突破 13:52

お鉢(火口)のヘリはこのような急峻な岩尾根です。

三四回ほど上り詰めては下り、火口近くの万年雪近くまで下り一同安堵、



・雪渓=万年雪 13:52

火口の底にはこのような雪渓が残る。

一息入れて、ニノ池を目指す。

・ニノ池 14:22

氷河端のような巨大な雪渓が迫る。



・ニノ池 14:23

慌ただしく記念の写真、すでに下山時間は大幅に遅れている。

一同、かなりへばっているが休む余裕はない。


・建国姫 14:27

ニノ池の畔に建つ



・ニノ池本館 14:28

素通りで、先を急ぐ、

しかし、隊員の疲労は進み、膝痛、痙攣なども発症、応急手当をし、大幅な下山遅れを既に下山しバスで待つ会長にTさんが携帯で連絡する。

・疲労困憊 14:28

行動を共にした、若手のFriend も取材記者もかなりへばった、まだ、王滝山頂手前である。この先どうなるか?



・下山 16:37

王滝山頂から、田の原Pまでは3Km 2時間の下りです。

下りは、ゆっくりが自慢の取材記者は、すべての下山者に先をゆずり、小学生にも追い越され最終下山者となった。

田の原P到着は、17:00を少し回っていた。

皆さんに、お待たせしました。お疲れ様、

”後期高齢者入り一週間前の御嶽登山”

 おわり、




《取材メモ》
今回の登山に参加し、取材して、

1、御嶽山名の謂れ
日本百名山の謂れのWebsiteによると、

御とは霊山といわれ、702年御嶽神社奥社が祀られたことによる。近くに摩利支天山もある。タケとは大変高いの意。

2、木曽の御嶽山に思う
取材記者の御嶽山登頂は、今回で3回目です。最初は、若い頃、家族全員で、信州旅行の帰りに登り、

二回目は、2006年のやまびこ会の登山で剣ヶ峰に立つ、そして、後期高齢者一週間前の今回が3回目の剣ヶ峰となり、最後の剣ヶ峰と思われる。

幸いにも、3回挑戦して3回とも剣が峰に立つことができ、それぞれに素晴らしい思い出となりました。皆さんのお蔭です。感謝!

3、『ゆっくり行くほど、遠くまで行ける』
これは、少し前の新聞にも出ていましたが、ヨーロッパの諺という。どこの国かとNetで調べたらロシアの文字がでた。 彼の地では当時は馬車で遠征する、急いで馬が倒れたら万事休す、

自分の足で歩く登山にも当てはまると思う。今回の登山でも、ゆっくり行けば全員剣ヶ峰を征服できたと思う。

しかし、ゆっくりは人それぞれである、それぞれが持続できる速度と思うが、悩ましい。

4、やまびこ川柳

”ゆっくりで 木曽の御嶽 征服し”・・・取材記者

”猛暑避け 御嶽山で また疲れ”・・・取材記者

”晴れま出で お鉢めぐりを 体験し”・・・健脚者と取材記者




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