竜ヶ岳風景・本栖湖湖畔から
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竜ヶ岳は、富士山の眺めがよく、初日の出(ダイヤモンド富士)を拝する場所として近年人気の山という。
やまびこ会にとっては、2005の残雪期と、今回で2回目の登山です。天候は空梅雨のお蔭で快晴となり、世界自然遺産登録迫る富士の絶景を
期待して5:30に豊田市を出発した。
一行17名の有意義なやまびこハイキングをレポートします。
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写真説明、
本栖湖湖畔のキャンプ場P付近からの竜ヶ岳、登山前 9:39撮影
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@コース案内:
登山マップ・
ルート断面・
竜ヶ岳周辺観光マップ
A登山口:本栖湖キャンプ場P
B総所要時間:4時間50分/距離:往復 7.1Km・累積標高差 ± 654m(14,000歩)
・本栖湖キャンプ場P 9:40
本栖湖キャンプ場Pに到着した一行17名、
ここから、キャンプ場を抜け、前方の尾根を登り、笹原から富士山を眺めながら山頂をめざす。
・朝霧高原? 10:53
展望台手前、
眼下の朝霧高原を眺め、時々頭を出す富士を楽しみ、汗を流す。
・展望台 11:13
ここから、南東(中央の雲の中)に霊峰富士、当日は、山麓から湧きあがる白雲が棚引く
・石仏 11:13
この祠の中に、石仏一体現存、
この石仏は、1818年に本栖集落の人々が建立し登拝路をつくる。
近年、地元の上九一色村が立ち上がり、小型ブルドーザーで登山道を改修し、展望台まで建てた。
お蔭で、歩き易いハイキングコースとなった。ありがとう!
ここから上は、ご覧の笹原をジグザグに登る。
・笹原の尾根 11:33
展望台からは急勾配の笹原をジグザグに登ると、展望は一層開ける。
左に青木ヶ原樹海、右の朝霧高原、南東に富士の大パノラマ、
・展望台アップ 11:33
約200年前に、このような地形に三尊石仏を建て、近年そこへ展望台が建つ、
前方が富士、
・笹原の急登 11:41
真夏の日差し、しばらく、急なジグザグが続く、
・山頂確認 10:57
登りきると、笹原の中央に悠悠歩道で、行く手に山頂、
・分岐 11:59
この分岐点で、石仏経由と湖畔登山口からのコースが合流する。
・山頂風景 N提供 12:05
山頂は平らで広々、ご覧のような枯れ木が残る。
しかし、昔の山頂を知る人は腰を抜かすといい、かっては、樹林帯で、富士の頭をのぞき見していたという。
先達の配慮で、木陰用に残した3本?の木立も枯れ果て、山頂には木陰は見当たらない。
・山頂風景 12:12
当日は、良い天気で、山頂に着くと我が部隊を凌ぐシニアー登山隊が記念写真を撮っていた。
私が、シャッターを押してあげると、お礼に”竜ヶ岳の情報(静岡境の山11・天子山塊)”をいただく。
取材記者にとってはありがたい。
・山頂風景 N提供 12:24
山頂では、この標識と、1997年に地元のMS会が建てた小石柱が登山者を迎える。
・記念写真 12:46
途中、一名が遅れ始めたが、山頂が平らであったのでなんとか全員無事に登頂、
後方の雲の中に世界自然遺産が鎮座する。 少し待てば頭が覗いたが、皆さん慌ただしい。
・雨ヶ岳1772m 12:49
南西に、雨ヶ岳が並ぶ、本栖湖の南岸、天子山塊の山である。その最北端が竜ヶ岳、
・MTB 12:54
若者がマウンティンバイクで登ってきたと思った。やまびこ会の情報マンSが確認すると57歳という。
彼は、登りは引いてきたが、下りのMTB滑降が楽しいようだ。
MTBをよく見ると、前後輪ともディスクブレーキで、堅牢なフレームにショックアブソーバー、
・下山開始、 12:57
一旦引き返し、分岐から左へ折れ湖畔登山口へ、
・富士山アップ N提供 13:03
これで、富士山が見れたことにしましょう。
・本栖湖 13:06
紺碧の湖面は海抜902m、一周12.9Km,水温は4℃、水深138mで富士五湖で最も深い、
山頂から本栖湖南岸へは、原生林帯で、高度差536m一気に下る、更に湖面から138mの湖底へと落ち込む、
・原生林 13:09
竜ヶ岳の北斜面は、ブナ、ミズナラなどの樹林帯が続く、
・ブナ林 13:15
分厚い腐葉土の小路、木漏れ日が心地よい、
・標識 14:00
湖畔の近くに、湖畔周遊道の標識、
・ミズナラの巨樹 14:01
湖岸一帯は、このような樹林帯か、日本の山の原風景か、
・ミズナラの巨樹(表) 14:09
国立公園のお蔭で生き延びたか、
・ミズナラの巨樹(裏) 14:09
巨樹は老木で、やがて土にかえるのだ、
・湖畔道路へ下山 14:41
国道300号を経由して、本栖湖キャンプ場へ、
お疲れ様、
本 栖 湖 観 光
・本栖湖ビューポイント 14:49
一行は、下山後に前回と同じ本栖湖のビューポイントへ、
この眺めは、1000札の裏面の写真の原風景です。
・本栖湖ビューポイント N提供 14:58
紺碧の湖面、白雲、そして富士、
写真家・岡田紅陽は、この風景を幾たび撮影したことか、
・写真家・岡田紅陽 14:57
土産物店に掲示される、岡田紅陽の没後40年の新聞記事、
クリックしてお読みくださいね。
1000円札採用写真の題名は、湖畔の春
一行は、湖畔道路を一周し、天母(あんも)の湯へ、
デーサービスおわり、
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《取材メモ》
今回の登山に参加し、取材して、
1、竜ヶ岳山名の謂れ
山頂でGetした竜ヶ岳情報のメモよると、
謂れ:小富士と呼ばれていたが、富士山噴火の時に溶岩が本栖湖に流れ、棲んでいた竜がいたたまれず、小富士に馳せ登ったため、
竜ヶ岳と呼ぶ。
2、富士山の世界文化遺産登録に思う
富士五湖周辺も、富士箱根伊豆国立公園である。富士山の世界文化遺産登録のニュースで、富士山銘柄の株が上がったという。
富士登山者へは、入山料を課し、山域の整備も進むと思う。登山者が倍増したらどうなるか?蟻の行列が、複々線となり、
交番が出来、JDポリスの出番となるか?
また、観光客がどっと押しかけたらどうなるか?
富士急が5合目まで登山鉄道をのばし、5合目にスイスのようなホテルが出来るか?
また、5合目から与圧キャビンのロープウェーで山頂へ吊り上げ、お鉢めぐりをしてそのまま降りる。この案は、富士急の社長が飛び付くが、
自然文化遺産で許可されず断念、
富士山は、登らなくても見れる山であるが、観光客は五合目までは上がってくるか?、大駐車場もないので、富士山のビューポイントの観光地が
張り切ると思う。箱根の温泉と十国峠も脚光を浴びるかも、
富士山は、静岡、山梨両県の多くの市町村にまたがる。それぞれが、信仰、芸術、文化的価値を最大限に掘り起こすと焦点がボケて誰も近づかないかも、
世界文化遺産からの初日の出を見たいシニアー登山隊が、列をなして竜ヶ岳に登り、ダイヤモンド富士を眺めるか?
その前に、富士山が大爆発して、日本列島が分断され、世界遺産の取り消しとなるか?
3、竜ヶ岳からのダイヤモンド富士
富士山頂からの日出をダイヤモンド富士と呼ぶ、これは、そんなに珍しい現象ではない。
ある朝、富士山頂から西に影富士を見たとする。下山して、その影のところに、同時刻に立てば、否応なく、
ダイヤモンド富士にお目にかかれるという。
何故、竜ヶ岳山頂が初日の出のダイヤモンド富士が見やすいか?
元日に見ようとすると、場所が限定される。竜ヶ岳の有利なのは、頂上近くで登山道が南に曲りゆるくのびている。
したがって、暮れから正月にかけて、見れるチャンスが広がるという。御用とお急ぎでない方は、チャレンジを!
4、やまびこ川柳
”富士山の 頭出るたび 写真撮り”・・・富士を見に参加したNカメラマン
”アフターの 温泉土産 活き活きと”・・・参加者一同
”竜ヶ岳 展望台は 完備です”・・・地元の観光協会
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