愛知県県新城市川売(かおれ)
棚山760m & 奥三河観光
Mar 19. 2013

梅の里・川売(かおれ)風景

棚山は、設楽山系の宇連山から鳳来寺山へと続く山稜上にあり、かっては、棚山高原キャンプ場として親しまれたという。 その後、平成元年に林道が竣工し、社会情勢も大きく変貌した棚山高原の今をレポートします。

やまびこ会としては、2005年春に、宇連山・棚山周回登山以来の再訪で、 川売の梅まつりと奥三河観光を兼ねてのハイキングとなった。

写真説明、
川売集落風景・梅花まつり売店からの眺め、裏山の標高は809m、この山の奥が棚山760m、 15:31撮影


@コース案内: マップ(カシミール3D)ルート断面図東海自然歩道絵図
A登山口:川売集落林道入口P
B総所要時間:5時間/距離:往復10.4Km・累積標高差 ± 654m(20,000歩)


・落石 9:46

一行18名を乗せたマイクロバスが、林道に侵入して間もなく落石が進路を妨げる。

今回は、林道終点からの短縮コースを予定していたが、突如林道テクテクハイキングなる。



・マイクロ反転(登山口)9:55

昨夜は、春一番と豪雨、急峻な林道は危険が伴います。

取材記者は、落石の崖を仰ぐと、落石予備軍が待ち構え、極めて危ないと判断し、 崖下は、黙って歩けと隊員に告げた。

林道と集落との間は、ご覧の獣害防止策が延々と続く、

・林道 11:00

急峻な山肌の林道は、岩塊をえぐって進み、ヘアピンカーブが続く、



・林道ゲート到着 11:14

2.5Km の林道終点です。

計画は、ここからの入山であったが、十分なウォーミングアップとなった。

・ランニング大会 11:13

3日前に行われたランニング大会のポスター、



・林道ゲート 11:14

山林関係者は、このゲートから4WDで、棚山高原まで林道を使う。



・登山口P 11:14

上がってみると2台が駐車、落石の前に上がったか、さけて上がったか?



・登山道 11:27

入山直後は、このような急登が続く、



・キャンプ場の炊事場 11:39

登りきると、棚山高原です。

林道が出来て、便利だが何故廃れたか?

経済大国は、忙しいのだ、

・標識 11:43

こまめに出現する標識、

東海自然歩道の分岐点、宇連山へはここからどうぞ!



・棚山高原ベンチ 11:48

かっては、子供たちの歓声が、

最近は、シニアーハイカーの休憩所、ランニング大会のチェックポイントとして利用される?



・棚山高原 11:49

ベンチの全景、周辺は広場、



・瀬戸岩標識 11:53

広場をつっきると、棚山高原のビューポイントへの案内板




・瀬戸岩説明版 11:55

松脂の光沢があるというので命名された松脂岩は、 新城市の市石

松脂岩の写真集



・瀬戸岩到着 11:55

棚山高原のビューポイントに立つ一行、



・瀬戸岩展望・N提供

眼下は、松脂岩の絶壁と標高差583mの玖老勢(くろぜ)集落、

その高さは、スカイツリーの第2展望台の2階の高さ450mを上回る。

瀬戸とは、狭い海峡の意もあり、ここは、海峡がせり上がった瀬戸際か?

・玖老勢(くろぜ)集落 13:10

平成の大合併で、新城市になったが、過疎化が進むと思われる。

アベノミクスは、この山村を豊かに出来るか?TPP での木材関税撤廃の影響は?

・瀬戸岩の頭 ・N提供

高度恐怖症でない数名がこの岩頭に立つ、

彼らが人生で初めて見たものは?

答え:トンビの背中



・棚山高原 12:02

高原を巡り棚山を目指す。



・棚山国有林 12:04

かっての御料林が戦後国有林になったと告げる。

山中で、営林署の職員2名出会う。何をしていますかと尋ねたら、調査に来たという。

天気が良いので、視察に来たともいえないと思った。



・最後の登り 12:08

この坂を登りきると棚山、更に、2.1Km先が宇連山、



・山頂の標識 12:23

川瀬先輩の標識と感激の再会、

裏面を、よく見ると川セの署名と、友人2人の名、風雪に耐えるも板に亀裂、

先輩の健在を願う!

・棚山記念 12:29

落石でフルコースとなり、心配したが18名全員無事に登頂、



・山頂広場 12:33

このような広場に、三角点(ICタグなし)と川瀬さんの標識、

360°雑木林で展望なし、

よって、早々に引き揚げ瀬戸岩まで戻り昼食となった。

・ランクル 13:36

下山時に棚山高原で、新城営林署のランクル・4WDを確認、

落石をかいくぐり、ゲートを開けて上がって来たのだ、

・ヘリ練習場 13:39

高原の広場の一角は、ヘリの離着陸練習場、

一帯は国有林と思ったが、山の主が告げるので、 自衛隊(豊川)か、消防署が離着陸料を支払うか?

それとも、山の主は日本国か?



・夫婦滝 13:58

林道ゲートから200mほどのところの滝です。昨夜の豪雨でかなりの水量、

しかし、マップに記載するも、やまびこ隊のほとんどは登りも、下山も気付かず、下山は何時まで経っても早い、

・林道ゲート 14:04

ここからは、落石の危険がある林道を歩いてマイクロバスまで戻る。



・落石現場 14:47

入山し5時間が経つが落石はそのままであった。

お疲れ様、

ハイキングおわり、



奥 三 河 観 光・・・鳴沢の滝、田峯観音、川売の梅まつり、四谷千枚田・・・


・梅の里・川売 15:03

下山後、売店前のこのスペースにマイクロバスの駐車をお願いし、梅まつりの里を巡る。

4月下旬の暖かさ、近郷の老健からも車いすの先輩が観梅を楽しむ。

朝方は、カメラマンの車で混雑していたが、皆さん引き上げてようだ、



・満開の梅畑 15:13

梅の木は老木で、若木は見当たらない。

梅も、高齢化が進む、

・グリ石 15:14

川売の梅畑は、グリ石で守られ、先祖代々の営みがにじむ、



・梅まつり売店 15:30

皆さん、五平もちを食べ、うめジャム、きんざんじなど土産を買う。

売店の奥さんに、長閑でいいところですねというと、たまに来る方はいいけど生活は大変よと笑う。



・川売の猿岩 15:35・N提供

集落を巡る観光客をこのような猿岩が見つめる。



・鞍掛山 16:00

今朝は、田峯観音広場から鞍掛山を眺め、

帰路、四谷の千枚田を訪ねる。



・鳴沢の滝 8:30・N提供

往路、鳴沢の滝壺へ、水量多く虹も出て皆さん大感激!

奥三河観光 おわり、



《取材メモ》
今回の登山に参加し、取材して、

1、林道の落石
山歩きでは、林道の落石はよく見かける。とりわけ豪雨の後は極めて危険である。 今回は、道草後の入山で落石の後で良かったと思う。

林道は、一般道路のような安全基準はなく、林業関係者が 山域の状況を判断して使う作業道である。

やまびこは、コースの短縮化の傾向から、ついつい林道の最奥までマイクロバスを進める。 今後は、一層の注意と事前確認を必要とする。

したがって、豪雨直後の侵入は中止すべきである。

2、キャンプ場の荒廃
キャンプ場はなぜ荒廃したか? 林道が竣工したのは平成元年、そのずっと以前から廃れたと思う。

何故か、
浪費を進める高度経済成長は、全ての国民から自然を楽しむ余裕を奪ったと思う。山歩きをすると、登山口のキャンプ場が何時も気になる。 何れも荒廃し使われている様子は見かけない。

日本人は、真面目すぎるので、夜昼となく働かされれば、心身共に疲れ、学校の先生もヒステリックな父兄を思えば子供を キャンプに連れ出す勇気も失せると思う。

だとすれば、アベノミクスは、キャンプ場を一層荒廃させると思う。

3、やまびこ川柳

”やまびこの 短縮コース 定常か?”・・・健脚会員

”瀬戸岩に 登ってトンビの 背中見た”・・・やまびこクライマー

”落石で 頭上気になる 林道歩”・・・取材記者




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