長野県上伊那郡中川村
陣馬形山・四徳ルート・1445m
Nov 18. 2014

伊那谷、中央アルプス と やまびこカップル

陣馬形山は、天竜川左岸、駒ケ根市境に近い中川村にある。山頂からは伊那谷を俯瞰し、西に中央アルプス、 東に南アルプスの大パノラマが広がり伊那谷随一の景観という。

山頂へはハイキングコースと林道も整備され車でもアクセスが可能です。 近年は、「日本で最も美しい村」をめざし環境整備を進め、観光に、ハイキングに、夏のキャンプを呼びかける。

今回は、やまびこ会としては三度目の登山です。

一行22名は、南アルプス側の”四徳(しとく)森林体験館”側から、2006.11開通の ”陣馬形四徳ルート遊歩道”経由で山頂を目指しました。

写真説明、
陣馬形山頂から、眼下に、天竜川が貫流する広い伊那谷を、西方に中央アルプスを望む、12:21撮影、
写真クリックで、南アルプス展望・N撮影


@コース案内(四徳森林体験館〜山頂): マップ断面図
A登山口:林道半ノ入線入口
(今回は、四徳森林体験館休館中のため約600m奥の三叉路)

Bコース:中川散策マップ: 四徳ルート遊歩道(今回のやまびこ会はのコース・往復17000歩)
C総所要時間: 4時間23分/沿面距離約8.9Km・累積標高差±725m


・登山口 10:07

林道半ノ入線入口
(四徳森林体験館休館中のため約600m奥の三叉路を左折)

熊の木彫りと山頂への標識を確認、

・林道半ノ入線 10:11

入山間もなく、ハンノ入沢を渡る、



・林道半ノ入線 10:19

緩やかな、落ち葉路を2Km程進む、



・林道終点=四徳ルート遊歩道入口 10:50

ここにも、熊の木彫りが建つ、標識に従い、右側に進む、



・標識 11:01

四徳ルート遊歩道の標識は、『NPO法人 山里の暮らしと豊かな森を守る会』の心のこもった手作り、 分かり易く、登山の安全を見守る。



・四徳ルート遊歩道 11:08

遊歩道は、落ち葉のプロムナード、

急登を避け、ジグザグに、そして、丸太の階段もありシニアーにも優しい。

NPO の皆さん、ありがとう。



・ススキの原 11:18

遊歩道を、30分ほど進むと、ススキの原に出る。

振り向くと、南アルプスの高嶺、

・ススキの原 11:27

更に進むと、鉄塔、そこは、陣馬牧場の跡地のようだ、

左奥の鉄塔が、山頂のパラボラアンテナ、

・遊歩道終点 11:58

四徳ルートは、要所要所で熊の木彫りが迎える。 NPOの皆さんのハイカーへの”おもてなし”

終点には、ヘリポート位の広場、その先で、望岳荘方面からの舗装の林道に合流、

・旧陣馬牧場ゲート 12:06

このゲートをくぐると、山頂エリアのキャンプ場、あづまや、水場、WC完備、



・白銀の中央アルプス 12:07

山頂へ急ぐ、隊員、


・あづまや 12:09

ハイカーは、立ち寄ることもなく山頂へ、

・パラボラアンテナ 12:09

この先が、山頂、

・登頂 12:12

360度の大展望、全員、疲れた様子もなくケロり、

所要時間は2時間05分、

・山頂の展望図 12:15

クリック拡大でご覧くださいね。

・晩秋の伊那谷 12:17

そして、中央アルプス、このままがよい、リニアーは似合わないと思う。



・千畳敷カール 12:17

はや、冬の装い、

クリック拡大でご覧くださいね、

ロープウェーのルートも、千畳敷ロッジも確認できますよ。

・ランチ 12:19

幸せそうな隊員、

取材記者は、ボケ防止活動で忙しい、



・南アルプス 12:30

クリックして、仙丈岳?(N撮影)アップをご覧くださいね、



・登頂記念 12:52

素晴らしい記念写真、ゲスト1名を含めて22名全員ニコニコ、

この感動は、ボケ防止に役立つと思う。?

・下山開始、道路標識 13:10

車で登る方は、このような標識を確認し。
折草峠を目指せば、陣馬山を車で縦断できる、

ただし、途中にダートがあると言うので要注意と思う。



・林道・下山 13:11

山頂近くを舗装路が縦断、

前方に、南アルプスの主峰仙丈?が輝く、

・陣馬形牧場記念碑 13:12

道路わきに、牧場開拓の記念碑(昭和48年9月)が建つ、

牧場は、地域の畜産振興を図るため伊那四市町村により、中川村が事業主体となり、昭和45年度から進められた。

中川村のガイドマップには、”旧陣馬形牧場”とあるので、現在は”廃牧場?

・四徳ルート遊歩道 13:13

ここから、ススキの原・陣馬形牧場跡の快適下山、



・林道半ノ入線入口着 14:30

四徳ルート遊歩道経由の快適下山、

所要時間は、1時間20分、

お疲れ様、ハイキングおわり、





・・・ 以下は、帰路レポート ・・・


・小渕ダムサイト 14:50

往路、帰路のレストハウス(WC)として活用、

(登山口の四徳森林体験館は、夏季以外閉鎖のため)

・望岳荘前からの風景 16:12 N撮影

望岳荘の日帰り温泉コースで、休憩



・松尾リンゴ園(松川) 16:43 N撮影

リンゴの試食で満腹、リンゴの土産

夕暮れのリンゴ園を後に、松川ICより帰豊、



《取材メモ》
今回の登山に参加し、取材して、

1、上伊那郡中川村を訪ねて

中川村 は、伊那山地で人口5,226人/1,584世帯の山村である。 2000年には、「日本で最も美しい村」連合に加入したという。私は、今までこの山村を知らなかった。

村は、人口の減少をなくそうと、村営住宅を建て、分譲住宅も準備し、陣馬形山のハイキングコースを整備し、望岳荘も建てた。 しかし、思うように成果もないという。村には、小学校が東西に2校あり今年の3月17日に卒業した生徒はそれぞれ16名です。 若者が少なく、高齢化が進むようだ。

古老は言う、陣馬形山の山腹を貫く赤白の大きな送電鉄塔は、浜岡原発の電力を伊那谷へ送るといい、その用途は将来の”リニアー新幹線” の電源という。正しく、原発は不沈空母日本列島の原動力であり、中電、リニアー推進者にとっても原発の再稼働は悲願なのだ。

将来、村の近くに”リニアー中間駅”ができる。その時、村は日本一都心に近い村となり、人口は倍増し、 陣馬形山はハイカーであふれる? それとも、原発もリニアーも頓挫し幻の大鉄塔となるか? 

”リニア建設残土で防災”これは3月23日の中日新聞の見出しです。品川・名古屋間ルートの80%はトンネルである。 そこから掘り出される残土は、県内50Kmだけでも300万立方メートル、駒ケ根市は低地かさ上げなどの防災に残土活用を提案し 近隣の市町村に呼びかけた。リニアーも防災に役立つのだ、

2、陣馬形四徳ルート遊歩道

このルートの開通は、8年前(2006.11)であり比較的新しい。 従って、山のガイドブックでの紹介も目につかない。今回、やまびこ会は、3回目の登山で、新ルートに着目した。

この度、参加し、歩いてみると、
・登山口と思われた『四徳温泉』と『四徳森林体験館』は、夏季以外は閉館、駐車場も閉鎖であった。

・林道”半ノ入線”と”陣馬形四徳ルート遊歩道”経由は、シニアーハイク、小学生の遠足に相応しい、 安全、安心のコースであった。

・陣馬形四徳ルート遊歩道は、中川村が立ち上げた『NPO法人 山里の暮らしと豊かな森を守る会』の心のこもった手作り 遊歩道であった。一行は、道標の熊の木彫りに迎えられた。今後、このルートが、多くのハイカーに愛され”日本一美しい中川村”の幸せを願い、 この山紀行を編集し公開します。

やまびこ川柳

”遊歩道 熊の木彫りに こんにちは”・・・遠足ハイクの小学生”

”伊那谷も リニアー景気を 待ち望む”・・・中間駅誘致の駒ケ根市長

”中川は 訪ねてわかる 最美村 ”・・・村の存続を願う村長と取材記者

皆さん、Friendさん、お元気で




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